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1.5型糖尿病です⑦(転院しました)。

健康コラム
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地元の病院へ転院を勧められる

1.5型糖尿病(SPIDDM)と診断されてから1年9ヶ月後、症状が安定している(他にできる治療が無い?)ということで、会社の近くの総合病院(特定機能病院&Newsweek誌の「The world’s best hospitals」上位医院)から地元のかかりつけ医への転院を勧められました。

当初のおとなしい担当医の先生が産休に入られて、別の担当の先生に変わり、饒舌な先生だったのでいろいろ聞きたいこともあったのですが、愚者(サイト主)は定年退職まであと8ヶ月。2ヶ月毎に会社の昼休みに通っていたので、「定年後もこの総合病院に通うのは大変だな」と感じていたこともあり、自宅近所の転院先を探すことにしました。

5年前、別の総合病院系の人間ドックで再検査にひっかかり、「ブドウ糖負荷試験」検査を受けた際、60分後血糖値が高く、「糖尿病に移行しないよう要注意」と診断され、糖尿病専門医院で一度見てもらうよう勧められたのですが、当時はフルタイム勤務だったので、土曜日以外の通院は無理などの理由から、診察を諦めた病院があったことを思い出しました(1.5型糖尿病です①(宣告編))。饒舌な先生がこの病院のことを端末から調べてくれて、糖尿病の先生が多数所属していることを確認し、紹介状を書いてくれました。

一から診断し直してもらいたいと、治療を中断する暴挙に

この時、前々から疑問に思っていた&定期的に不安になる疑問「Tokyo Studyが疑わしい」を解決したくて、どうせ転院するなら、診断を一からやり直してもらい、ひょっとすると新たな治療を提示してくれるかも、と思ってしまった愚者(サイト主)は一旦、インスリン注射とスタチンの服用を辞めてしまいました!

今度の病院も人間ドックを実施している総合病院・救急医療機関で、入院設備や眼科、糖尿病専門の外来があり、LDLや尿検査の値も当日、診察前に分かります!

結果、HbA1cは上がりましたが、LDLのほうはなぜかそう変わりはありませんでした(スタチンの効果が持続していたのかもしれません……)。

年月日HbA1cLDLHDL中性脂肪
2020/7/1661438052転院前
2020/8/136.31408984転院後
2020/10/66.31349289

病院が変わっても、特に目新しい説明はなく、初回だけ眼科の検査が増えましたが(年1回検査するとか)、通常の検査項目や治療方針に大きな変化はありませんでした。

ゆるいながらも自己流の糖質制限をしてきたし、体重も減ったので、初日はCペプチド(自己生成インスリン量)や抗GAD抗体を改めて測ってもらえるかなと期待したのですが、

「(それらは)あまり変わるものではないから」

と言われてしまい、かなりガッカリしました。それでも一応、測ってほしいと訴え、何とか測ってもらえました(抗GAD抗体の数値はその日には判明しませんでしたが)。

年月日Cペプチド抗GAD抗体
2018/7/194.645.6糖尿病判明時
2020/8/135.8転院後
2020/10/620.3転院後

医師の言う通り、今回も正常値には程遠いものでした(正常値:Cペプチド0.8~2.5(or1.8)、抗GAD抗体~5.0)。

インスリンを打って膵臓を休ませる以外の、もっと根本から治す(抗GAD抗体を減らす)、原因を知る(なぜ抗GAD抗体が増えてしまったのか?)などの問いに対しては、

「……治験を行っている大学病院などに行かないと」

と言われてしまいました。愚者(サイト主)が一方的に期待しすぎていたようです。HbA1cは上がり始めたので、とりあえずインスリンは再開しました。

前の総合病院でランセットやセンサー、ニードルなどを多めにもらっていたので、2ヶ月ほどは前のものを使い続けていたのですが、転院先での2回目の通院時、

「こちらの病院では同じセンサーは支給できないので、測定器も新しいものにしてくれ」

と言われてしまいました。せっかく使い慣れてきたのに、糖尿病専門病院でもそんなことがあるのかと、さらに悲しくなってきました。

ところが、

病院によっては同じセンサーが支給できるかもしれませんよ」

と教えていただき、病院によって治療がそれほど違わないなら、同じセンサーが使える病院のほうががいいかもしれないと愚者(サイト主)は思い始めました。

転院前、糖尿病科がある近所の病院を何軒か調べておいたのですが、そのリストの中から専門の転院コーディネーターの方が、1軒1軒、親切に電話して調べてくださり、なんと! 最近、家の近くに出来たばかりの新しいクリニックを見つけてくれたのです。しかも自宅のすぐ近所。

患者さんの使っている機器に合わせて仕入れますよ」という返事。クリニックならではの小回りのきく対応に感激しました。

地元の総合病院から近所のクリニックへ再転院で、変わる消耗品

近いとはいえ、バスで10分くらい(スロージョギングなら30分)の総合病院に比べて、歩いて5分のクリニックは予約もいらず、長く通うのには絶好のロケーションでした。

しかしながら、テスターは同じものを仕入れてくれたのですが、ランセットは違うメーカーのものに変わってしまいました。

ACCU-CHEKというメーカーの「セミディスポ」。前に使っていた「ワンタッチ ペン」と基本、使い方は同じ。
前に使っていた「ワンタッチ ランセット」と違って、こちらはただ差し込むだけ。ゴミが少ない。

この際、転院ついでに、

「『1回1回使い捨てタイプではないランセット』に変えられないか?」

聞いてみたのですが、

今、使い捨て以外を取り扱っているメーカーが無い

とのこと。

これは仕方ありません(後に、使い捨てタイプは「痛みが少ない」ことが判明します)。

前の「ワンタッチ ペン」は無駄になってしまいましたが……。

前の「ワンタッチ ペン」の時もよく失敗してましたが、今回の「セミディスポ」もなかなか1回で穿刺できず、かなり困りました。「ワンタッチ ペン」より衝撃が軽く、痛みが少ない分、穿刺されたかどうかが分かりづらいのです。最近になって、しっかり押し付ければ、失敗が少ないということが分かるまで、かなり失敗しました(今でもたまに失敗しています)。押し付けることで痛みは強くなるので、結局「ワンタッチ ペン」と痛みは変わらない気がします。

さらに、インスリンの針も変わってしまいました。

ノボ ノルディスク ファーマの「ペンニードルプラス」。前に使っていたテルモの「ナノパスニードルII」と針の長さは同じですが、なんと太さが「ペンニードルプラス」のほうが「太い」ことが後に判明(というか愚者(サイト主)が知らなかっただけ)します!

薬局の人は「ペンニードルプラスのほうが痛くないという人もいるようですよ」と言うのですが、家の近所の薬局にはどこも在庫がなく、家の近所の別の総合病院前の薬局(当然、利用客も多い)でも、取り寄せになることが多いマイナーな針。

同じインスリン(トレシーバ フレックスタッチ)に装着して使うのですが、最初、なぜかうまく付けられず、どうやって装着するのか、ネットで調べても、写真が無く、焦りまくりました。今は慣れたのですが、最初の頃、なぜあれほど悩んだのでしょうか、疑問です。多分、針が変わってしまって戸惑ったのだと思います。精神的な動揺はあなどれないですね。

この「ペンニードルプラス」、後に当初の「ナノパスニードルII」に戻すことになります。変えて思ったのは、「ナノパスニードルII」のほうが細い分だけスムーズに刺さるものの、針の長さが同じはずなのに、「ナノパスニードルII」のほうが針が長いと感じる分、刺す時間が長く、たまに痛みを感じることがあります。これも慣れでしょうかね(より細い「ナノパスニードルII」に期待しすぎる分)。

糖質制限は古いと言われ……

クリニックの先生自体は、どんな質問にも優しく答えてくれる良い先生でしたが、糖質制限については「今は古い」と否定的でした(今年になって総ビリルビン値が高くなったのはそのせいだと)(*注1)。でも愚者(サイト主)の場合、糖質制限して初めてHbA1cや中性脂肪は下がったのですけどね……。

また、総合病院と違ってクリニックでは、その日に分かる検査は血圧と血糖値とHbA1cだけ。LDLなど他の数値が分かるのは次の通院時で、測るのは隔月です。体重測定や尿検査、目の検査はありません。

最初のうちは毎月来るように言われましたが、前の2つの総合病院では「2ヶ月に1度の通院で良かった」と伝えると、健康保険のルールを調べてくれて、2ヶ月に1度に変えてくれました。毎回それほど数値が変わらないし、詳しい検査は隔月しか行わないので正直、毎月通院する必要は無いなと思いました。愚者(サイト主)の場合は使うインスリンの量も2ヶ月に1本ですし。

転院する頃、バーンスタイン本を読んでいたので、1ヶ月分の食事内容と食後2時間後血糖値を記録して持参しました(最初の総合病院でもらったテスターが結構あったので、1日3回測ることができたのです)が、糖質制限否定派の先生なので、特に必要なかったようです。

また、SPIDDM(1.5型糖尿病)だと、ランセットやテスターは、毎日基本1回分が保険でカバーされる範囲とのことで、最初の特定機能病院のように多めにはもらえないこともわかりました。

とはいえ、失敗することも考えて、ギリギリ2回分までなら出せると言われたので、それほどメニューのバリエーションが無い朝食と昼食は測定せず、起床後の空腹時血糖値(健康保険適用には必須)と夕食後の血糖値の2回測定を基本とすることにしました。SPIDDMの愚者(サイト主)のために健康保険適用ルールを色々調べてくれて、とてもありがたかったです。

スタチン服用を再開

スタチンの服用を辞めてから、LDLが高くなってきたので、クリニックでは通院のたびに、スタチンの服用再開を強く勧められました。

年月日HbA1cLDLHDL中性脂肪
2020/10/66.31349289転院1回目の総合病院。これ以降、インスリンのみ再開
2020/11/75.82039072転院2回目のクリニック
2020/12/55.9転院2回目のクリニック
2021/1/95.32678491転院2回目のクリニック。これ以降2ヶ月ごとの通院に

その頃読んだ、別の糖質制限系日本人医師の本に、

「2~4週間ごとに1回、自己注射すればよいPCSK9阻害薬のエボロクマブ(レパーサ)*注2)は劇的にLDLを下げ、副作用もほとんどない」

と書いてあったので、相談してみたところ、

「スタチンを試してみて、効果がない人のみ(健康保険で出せる)です」

とバッサリ。

その当時の愚者(サイト主)は公的医療保険診療と自由診療を同時に行う「混合診療」が日本では認められないことを知らず、

「新しい新薬のことを聞いても無駄なのかな」

と残念に思うだけでした。後に「混合診療」問題に気づくことになるのですが……。

翌年の人間ドックで

「毎日3単位のインスリンを打つより(大した効果がない)、スタチンでLDLを下げるほうが先」

ときつく言われてしまったので、ついにスタチン服用を再開することにしました。

その人間ドックの医師は「卵を食べないように」、栄養士さんは「動物性脂肪をあまり食べないように

と言う方針でしたが……。

クリニックの先生からは

「LDLは120以下に下げたほうがいい」

と言われましたが、最初の総合病院で増量を勧められ、LDLが117まで下がったのに、さらに増量を勧められたのに懲りて、今は少量の服用で勘弁してもらい、140~150にしています。無理強いしない優しい先生です(笑)。

Tokyo Studyの呪縛再び

近所のクリニックに転院して3年経った頃、またまた例の「Tokyo Study」(2003年)が気になり始めました。きっかけは

「DPP-4阻害薬であるシタグリプチン*注3)のほうがインスリンより膵臓のβ細胞機能の維持に効果的である」

という比較的最近の論文を発見したためです。

ジペプチジルペプチダーゼ4阻害剤シタグリプチンは、最近発症した成人の潜在性自己免疫性糖尿病患者のβ細胞機能を維持する:1年間の前向き研究(2014年)

非インスリン依存症段階の緩徐進行性 1 型糖尿病 (SPIDDM) に対するジペプチジル ペプチダーゼ 4 阻害剤であるシタグリプチンの長期有効性の可能性: 非盲検ランダム化対照パイロット試験 (SPAN-S)(2017年)

シタグリプチンは2型糖尿病用の薬だそうなので、1.5型であるSPIDDMの患者には健康保険が適用されないのだとか。そうだとすると、今通っている近所のクリニックでは出してもらえないかもしれません。

愚者(サイト主)は定年退職後、医師が加盟する公益社団法人の仕事をしているので、相談してみることにしました。早速、専門の方からご意見を伺うことができました。

某大学病院の糖尿病専門医A:
「血糖コントロールが良く、インスリンもそこそこ出ていて、良い状態。内服治療に変えることもできるが、膵臓を守るという意味では、長い目で見ると、インスリン投与の方が良い。どうしても内服治療に変えたければ、当大学に来てもらってもいいですよ」

某大学病院糖尿病専門医B:
「絶対インスリン投与が良いです。なぜなら
①膵臓を保護して、膵機能を長持ちさせる 
②血糖変動がある際にインスリンの方がコントロールしやすい 
からです」

と2人ともバリバリのインスリン推し。愚者(サイト主)としては、「SPIDDMには今もインスリン治療がベスト」の根拠となる新しい論文が知りたいのだけれど……と思っていた時、

非専門医C:
「糖質制限を主軸にして診療している病院で話を聴いてみたらどうでしょう? もしかすると健康保険医ではないかもしれませんが」

という発言を聞いて、ふと思い出しました。

「あれ、前にエボロクマブ(レパーサ)のことを本に書いていた医師のクリニックが確か自由診療だったような……。概ね糖質制限には前向きだったし。2回目のセカンドオピニオンと思えばいいのでは?」

以前、自由診療の病院に行って、QOLが著しく向上した経験がある愚者(サイト主)(コラム「トイレは3分以内に。」参照)は、健康保険医か自由診療医か、にはあまりこだわっていません。一度気になり始めると、とことん気になるたちなので、思い切って電話してみることにしました。

フルタイム勤務でなくなり、平日でも通院しやすくなったこともあり、なんと、すぐに予約が取れました! 

来院時には最新のデータとお薬手帳を持ってくるようと言われました。

自由診療のクリニックで分かったこと

受付にお薬手帳と最新のデータは渡しますが、一応、最初に一通りの血圧と血液検査と尿検査をします。皮膚AGE検査(*注4)もしてくれました。

自分の前に2人ほど患者さんがいらっしゃり、平日の午後でしたが、早めに行ったこともあり、待合室で待っていると、中年男性の陽気な声がして、思わず聞いてしまいました(汗)。

受付の女性スタッフらに向かって

「先生のおかげで人工透析を免れた。腎臓が回復した。救われた。命の恩人だ」と。

「……自由診療だから良い薬を処方してもらったのだな」と愚者(サイト主)は思い、女性スタッフらと同じく「それは良かったですね」と微笑ましく思ったのですが、その後の発言にちょっと驚きました。

「抱き締めていい? みんなにバーキン(*注5)を買ってあげる。普通に買うと400万円するけど、自分は50万円で買えるから」と。

前段はちょっとセクハラ発言ですが(笑)、とりあえず社交辞令的に女性スタッフらが

「なぜそんな安くなるのですか?」

と尋ねたところ、男性は笑いながら、

「俺は卸業者に圧力かけるられるから」と。

この病院、庶民である愚者(サイト主)が来て良いとこだったのかな? と多少不安になってきました……(電話予約する際に、院長希望の場合の初診料を告げられるので良心的。愚者が最初に掛かっていた特定機能病院や大学病院の健康保険医もいるので選ぶこともできるのですが)。

検査後、院長に診察してもらいました。自分の状態が説明できるよう、過去の数値の要約と質問のメモ(そもそも「シタグリプチン」って空で言えませんし)を手元に持ち、院長にも渡し、

「SPIDDMの自分にとって、シタグリプチンのほうがインスリンより良い治療なのでしょうか?」

を尋ねました。

愚者(サイト主)のメモよりも、当日の測定結果のほうをじっくり見て、院長は、

・HbA1cは悪くない(6.0)ので、今の治療や食事のままで良い
・気にすべきなのは尿アルブミン値*注6)だが、今は腎臓の特効薬がある(薬の名前は聞き忘れ)ので、人工透析にはならない
・そのため糖尿病はそれほど気にする病気ではなくなった(食後血糖値が多少上がっても問題ない)
・コレステロールは今、下げたほうがいいということが分かっているので、今のスタチン服用は続けたほうが良い(エボロクマブは値段が高い)
・シタグリプチンの効果については今、否定的な研究もある
・インスリンは高価なのが難点。インスリン投与をやめたい(服用薬に変えたい)のではないなら、インスリン投与を続けて、膵臓を休ませるべき

と説明してくれました。

画期的な新薬を処方されることもなく、前回のセカンドオピニオンの時同様、若干拍子抜けな結果に(やはり、最初の特定機能病院の診断&治療を超えるものは無いのか、と思いつつ、シタグリプチンじゃなきゃダメなのではないか? というプレッシャーから開放され、その日は安心して眠れました)。

そこで愚者(サイト主)からの質疑応答は終わりなのですが、患者とのコミュニケーションを重んじる院長はバイアグラの話に脱線。さすが自由診療の病院。さっきのバーキンの男性も処方してもらっているのかな、とふと思ったりしました(笑)。聞けば何でも教えてくれるので、もっと質問を考えてくればよかったかもですね。

院長との面談が終わって、ドアを開けたら、結構患者さんが待っていました。長話をしてしまったかなとちょっぴり、反省しました(汗)。

概ね今通っている近所のクリニックの治療方針に問題がないと分かったので、当日では分からない血液検査の結果は自宅に郵送してもらうことにしました。院長のメモも添えてくれるとのことでした。

尿アルブミン値が高いことが判明

その後数日経ち、診察してもらったこともすっかり忘れた頃、血液検査の封筒が到着しました。

何と、初めて測った「尿アルブミン値」が高かったのです!

年月日尿アルブミン値クレアチニン値
2023/7/40.75近所のクリニック
2023/7/2048.80.67自由診療のクリニック
2023/8/2239.90.86
尿アルブミン値の正常値は~18、クレアチニン値の正常値は~0.7

院長のメモには

「尿アルブミンが高く、腎臓が悪いと思われます。軽度なので治ると思います。次回説明します……」

と書かれていました。早速、次回の予約を入れ、説明を聞きに行きました。

薬による治療をすれば十分治る数値であるとのこと。どうしたいか聞かれたので、治療を希望すると返答すると、この薬は血圧を下げる薬なので、毎朝血圧を測る必要があると言われ、高血圧管理手帳をいただきました。

「膀胱炎だと尿アルブミンが高く出るので、念のためもう一度尿アルブミンを測定しましょう」

ということで、その日は薬はもらえず、尿検査だけ行いました。数日後には結果が分かるそうなので、また予約を入れました。

ちょうど自宅に家族が使っている最新の血圧計があるので、早速翌日から血圧測定を開始しました。

血圧測定を開始することに

なぜ朝の血圧を測るのだろう? と思い、ネットを調べてみたところ、「早朝高血圧」という言葉に遭遇しました。

早朝高血圧とは?家庭血圧を測るメリットと正しい測り方
早朝高血圧とリスクについて

「寝ている間にいったん血圧が下がるものの、明け方から起床時にかけて急激に血圧が上昇するタイプです。高齢者や血糖値・コレステロール値が高い人、アルコールを多飲する人に起こりやすいので注意が必要です」
「早朝高血圧は脳卒中や心筋梗塞の引き金になることもあります」
「起床して1時間以内で、トイレに行った後、朝食をとる前、血圧の薬をのんでいる人はのむ前に測ります」

ということで早速、朝起きてから測ってみると、確かに2回とも、近所のかかりつけ医で測っている数値よりも少し高めでした。

測定を続けて1週間後、3度目の通院です。愚者は平日午後に予約しているのですが、とりわけお昼休み明けすぐの時間は空いていました。お勤めの人は午後の遅い時間のほうが都合がいいのかもしれませんね。

初回よりは下がったものの、やはり2回目も尿アルブミン値は基準値よりも高い結果でした(48.8→39.9)。

血圧手帳を見た院長は、「脈拍も記載してください」と言われました。幸い、自宅の血圧計は過去の測定値を記憶しているタイプなので、書き漏らした脈拍を後から遡って記載することができました。

年月日上2回週平均2回週平均
2023/8/24~3011683

服用する薬ですが、前回聞き逃したこともあり、自宅でいくつか候補(レニン・アンジオテンシン(RAS)阻害薬、SGLT2阻害薬、抗アルドステロン薬、ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)など)を調べて行ったところ、今回はミコンビ配合錠BP*注7)という薬でした。

「次回は1ヶ月後と2ヶ月後とどちらがいいですか?」と聞かれたので、薬の結果も知りたかったし、1ヶ月後にしてもらいました。

また、女性の死因の第1位が大腸ガンだという話になり、大腸内視鏡検査を勧められました(「乳がんは自分で触れば分かるしね」ということで、自分では分からない大腸内視鏡検査のほうが重要なのだそうです)。前に別の病院で勧められたことを思い出し(その時は家族が「前もって準備する(腸を空っぽにするため下剤を飲む)のが、大変だった」というので、聞き流してました)、「神の手」の先生がいる病院があるというので、紹介状を書いてもらうことにしました。

最近、がん検診の本を読んで、いままで人間ドックのオプション検査、ちょっと過剰にやりすぎたかもと思ったりしたのですが、まだそれほど年でもないし、今のうちに一生に一度くらいは、大腸内視鏡検査をしておこうかなと思ったのです。

その胃腸クリニックは、初診の曜日が限られている&準備が相当大変であることもあり、次回の診察までに大腸内視鏡検査を受けることはできませんでしたが、とりあえず検査の予約を入れることはできました。紹介状をもらったのに何もしていないという事態を避けたかったのです。

大腸内視鏡検査については、そのうち改めて書こうかと思います。

SPIDDMの専門医はいない

ミコンビ服用で血圧は下がっていました。

年月日上2回週平均2回週平均
2023/8/31107.177.9
2023/9/7100.474.2
2023/9/14102.675.6
2023/9/2199.473.7

1ヶ月の測定結果を見て、何日か基準(これまた聞き忘れ。多分上100、下75?)より高い日があると指摘され、次回はもう少し間隔を空けて来院するようにと言われました。

SPIDDMと診断された件について聞かれ、最初の特定機能病院でCペプチドと抗GAD抗体を測定した結果であることを伝えました。初回の診察の時に渡したメモに書いておいたのですが、返却されたので伝わらなかったのでしょう。

「今のインスリン投与は予防的措置ということですね。このまま一生1型にならないかもしれないね」

最近MODY(家族性若年糖尿病。常染色体優性で発症する)の医師の本を読んだばかりなので、ちょうどいい機会だと思い、質問してみました。

「SPIDDMの専門医っているんでしょうか?」

いない。患者数が少なすぎて、商売にならないから

これを聞いて愚者(サイト主)は安堵しました。

愚者(サイト主)の努力不足のせいでSPIDDMの治療法を知る医師を見つけられなかった

わけではなかったと分かったからです。

受付スタッフと相談し、次回は3か月後にしてもらいました。血圧はその後も少しずつ下がって、2ヶ月後に下げ止まりました。

年月日上2回月平均2回月平均
2023/9102.475.3
2023/1095.669.6
2023/1196.170.1
2023/1295.469.8

次回3か月後の診察日(服用から4ヶ月後)に、服用開始(8月30日)から1ヶ月後の尿アルブミン値を知ることができました。

年月日尿アルブミン値クレアチニン値
2023/7/2048.80.67初診日
2023/8/2239.90.86再検査日
2023/9/2612.60.381ヶ月後
尿アルブミン値の正常値は~18、クレアチニン値の正常値は~0.7

劇的な下がり方でした。この間の血圧の数値を見て、投薬を止めるか、弱い薬に変えて様子を見るかということになり、今後はミカルディス錠40mgを服用することになりました。この薬は以前、服用していた薬に含まれていた2つの成分のうちの、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)「テルミサルタン」*注8)と同じものであり、サイアザイド系利尿薬「ヒドロクロロチアジド」を除いたものです。

数値が良くなって、薬が減るというのは今まで無かったことですが、嬉しいことですね。

かかりつけ医と自由診療医の2本立てに

かかりつけ医の通院日が来たので、尿アルブミン値や処方された薬の調剤資料を持参した(人間ドックや健康診断を他院で受けたら結果のコピーを必ず届けることにしています)ところ、

「いまのところのクレアチニン値はそこまでやる必要はない。不必要な薬はなるべく飲まないほうがいいと思いますけど」

と言われましたが、飲むなとは言われませんでした。

また、例のMODYの医師の本に最新のランセットやニードルの相談をすると

「ニードルはすぐに変えましょう、ランセットは業者に今度聞いておきましょう」

と愚者の提案を聞いてくれました。そういうところはいつも優しいのです。

それぞれ良い先生だと思うので、当分、家の近所&健康保険医のかかりつけ医と、通院に1時間ほどかかる自由診療医の2本立てでやっていこうと思いました。

「1.5型糖尿病です⑧(MODY医師の本を読む)。」へ続く。

注1

糖質制限を否定する医師は結構います。最近「マネーの虎」という番組で、一般社団法人を作って「ロカボフェス」を開催したいという出演者に対して「エビデンスがない」と退席した医師がいました。

「基本カロリー制限が糖尿病の治療原則だと思うんですね」

人気YouTube番組でまさかのトラブル ジャガー横田夫が出演者一喝、途中退席…「医師としてやめてほしい」

【前編】「医者としてここには居られない」虎が退室する理由とは。美味しいローカーボで心身共に健康な世界を実現したい【横田川 秀美】[480人目]令和の虎

XやYouTubeのコメントを見ると、圧倒的にこの医師の行動を支持する人が多く、「日本糖尿病学会のガイドラインのどこに糖質制限がありますか?(ないですよ)」と糖質制限を否定する「医師と称する人」も少なからず見受けられました。

日本糖尿病学会のガイドラインには実際どう書いてあるのだろう? と調べてみたところ、日本糖尿病学会のホームページに「刊行物」というページがあるのをみつけました。そして「糖尿病診療ガイドライン2019」は全文PDFが公開されていたのです。

そこには「3.食事療法」という章があり、どんな療法が推奨されるか評価基準が示されていました。それによると1型糖尿病患者に対するカーボカウント(食事中の糖質量を把握して、食後の血糖値を調整する方法)の有用性が認められていました。また、エネルギー産生栄養素比率(タンパク質、炭水化物、脂質)を設定する明確なエビデンスは無いとも書かれています。

この手の番組は「話題になったもの勝ち」なところがありますね。病気のことはやはり「専門医」に聞くべきだと愚者は思いました。

注2

家族性高コレステロール患者に用いられる皮下注射薬。2~4週間に1度の投与で済む。
エボロクマブ(レパーサ)についてはこちら

最近ではさらに半年1度の投与で済むタイプも登場したらしい。

注3

SU剤のようなインスリン分泌促進薬とは違い、インクレチンを介する選択的DPP-4阻害薬。
シタグリプチンについてはこちら

最近、発がん性の恐れがあるニトロソアミン類が確認されたという報道もありました。

注4

血糖値が高い状態が続くと、タンパク質に糖分がくっつき、離れにくくなる糖化反応が起こります。代表的なものがHbA1cですが、他にもいろいろなものが糖化され、終末糖化産物(AGE)という「こげ」と呼ばれる老化物質ができます。皮膚に蓄積すると、しみ、しわ、たるみとなり、血管であれば動脈硬化、心筋梗塞、脳血管障害など、糖尿病性合併症の原因になることが明らかになってきました。皮膚のAGEを測定する機器がオランダで開発され、今では皮膚に当てるだけで測定できるようになりました。愚者(サイト主)の場合、皮膚AGEは問題になるほど高くは無かったのですが、血中AGEは少し高かったです。調理法でAGEはかなり変わり、揚げ物や焼き物など高温で調理すると溜まりやすく、煮物、蒸し物だと少なくなるそうです。

注5

エルメスの社長が女優・歌手のジェーン・バーキンのために作ったバッグ。本当に高いのかどうかは専門店のサイトをご覧ください。
バブルの頃、女性週刊誌「anan」の誌上バザーのために林真理子さんが担当編集者から「バーキン出せよ」と言われたとエッセイに書かれていました。「バーキンは女の貨幣である」という名言も残されてましたね。

注6

昔は24時間の蓄尿が必要だったそうなのですが、今はより簡便な方法が採用されているようです。
糖尿病または糖尿病性早期腎症患者かつ微量アルブミン尿を疑うもの(糖尿病性腎症第1期又は第2期のものに限る)に対して、3ヵ月に1回に限り保険適用できるそうです(参考サイト:「アルブミン尿を診る」)。糖尿病医情報センターの「腎症」ページによると第1期(腎症前期)は30未満、第2期(早期腎症期)は30~299なので、愚者の場合、今のところ保険でも検査できますね。ま、検査の必要がないくらい健康なのが一番なのですけど……。

注7

アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)「テルミサルタン」とサイアザイド系利尿薬「ヒドロクロロチアジド」(HCTZ)の合剤。以下のサイトなどにあるように、日本では2009年に発売されるようになった高血圧治療の薬です。
ミコンビ:4番目の「ARB+利尿剤」配合錠
高血圧症治療薬「ミコンビ配合錠AP、同BP」 日本ベーリンガーインゲルハイム、アステラス製薬

注8

アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)は、血管を収縮させるホルモンであるアンジオテンシンIIが受容体に結合することを阻害します。血圧を下げることによる腎保護作用があり、糖尿病の発症を予防する効果も期待されているとか。ARBのうち、「テルミサルタン」(商品名:ミカルディス)は、糖代謝などの改善効果がうたわれているそうです。
降圧薬(高血圧の薬)の種類と効果とは

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