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1.5型糖尿病です①(宣告編)。

健康コラム
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妊娠を機に太り始め、生活指導を受けるが……

社会人になってから、毎年健康診断は受けていました。さらに45歳以降は2、3年に一度は、人間ドックを受診するようにしていました。特に数値的に問題はありませんでした。

ところが、妊娠を機に徐々に体重が増え始め、その後の健康診断ではお決まりのように高血糖&高脂血症、高コレステロールで再検査という結果が続いていました。

空腹時血糖値 100同性別・同年齢 平均値:99)(正常値:78~106
HbA1c(1~2ヶ月の平均血糖を示す値)5.85.7)(4.96~6.03
TG(中性脂肪)297(前年は141)(130.2)(32~134
LDL(悪玉コレステロール)181(前年は215)(128)(73~183
HDL(善玉コレステロール)46(前年は50)(67.8)(49~106
体重 63.5(前年は61.3)(55.2)(44.7~60.4<=BMI18.5~25)
                                  出典(*注1

職場の酒飲みの先輩が

「再検査してもほとんどが問題なしになるんだよな~」

と言う通り、毎回、再検査の結果は「経過観察」になっていました。中性脂肪や体重やコレステロールの数値は高いものの「今のところ、重大な病気ではない」、「生活指導を受けたほうがいい」と言われるくらいで、しばらくそのままになっていました。

生活指導は受けるのですが、喫煙習慣はなく、飲酒は週末にワインを1/3本飲む程度。毎朝、軽いジョギングを30分(子どもの弁当作りが終わり、朝、時間の余裕ができたので3年前から始めました)、歩くのは比較的早く、ご飯も軽く1杯程度。虫歯予防のために間食も極力避けていました。若い頃より体重が10キロ程度増えてしまいましたが、特に大食という自覚もなく、生活指導されても特に問題もないのになあ、という感じでした。

ブドウ糖負荷試験を受けるが、「注意」に留まる

上記の数値から1年後、家からやや近く、土曜日に行くには手頃な、とある大病院の人間ドックの結果、「ブドウ糖負荷試験」という再検査を受けることになりました。HbA1cの値が上昇したからです。

空腹時血糖値 112正常値:78~106
HbA1c 6.44.96~6.03
TG(中性脂肪)30832~134
LDL(悪玉コレステロール)13673~183
HDL(善玉コレステロール)46.949~106
体重 64.3(55.2)(44.7~60.4<=BMI18.5~25)   
ブドウ糖負荷試験)負荷前:109正常値:110未満)(糖尿病:126以上
                         60分後:180  
                           120分後:136
126未満)(200以上

ブドウ糖負荷試験というのは、空腹状態でブドウ糖水溶液を飲み、血糖値を測る検査。インスリン分泌が悪かったり、インスリンが効きにくかったりすると血糖値が下がっていかないので、糖尿病かどうかを判定するために行われます。

私の場合、空腹時血糖値と、120分後血糖値は許容範囲ではあるものの、60分後血糖値が高いので、糖尿病に移行しないよう注意が必要とのことでした。糖尿病専門病院での受診を勧められたのですが、その人間ドックは系列の病院との連携がスムーズではなく、その場で予約は入れられないとのことで、近所の病院を調べましたが、結構混んでいて(糖尿病の方は結構いらっしゃるんですね)、土曜日の初診は無く、フルタイム勤務では通いにくいため、再び、そのままにしてしまいました。

人間ドックで「要治療」判定に。内分泌科の予約を入れてもらう

それから3年。上記の人間ドックが訴訟騒ぎになったこともあって、以前見てもらった職場に近い、別の大病院の大人気(なのでかなり早くから予約が埋まってしまいます)人間ドック(*注2)に戻り、検査をしてもらいました。

空腹時血糖値 117正常値:61~109
HbA1c 7.04.6~5.9
TG(中性脂肪)31630~149
LDL(悪玉コレステロール)13250~139
HDL(善玉コレステロール)4840~99
体重 61.644.7~60.4<=BMI18.5~25)   

今回、メタボリックシンドローム判定は問題ない(!)ものの、糖代謝と脂質代謝については要治療という総合判定でした。ダメ元で系列の病院の診断を希望してみたところ、今度はすぐに予約を入れてもらえました。良かった!! ここなら会社の昼休み+通院外出を使って通うことができるので、とても便利だったのです。また初診外来だと紹介状が必要だったり、別料金がかかりますが、人間ドックからの予約だと別料金も紹介状もいりません。

2ヶ月後に分かった内分泌科の検査結果が以下です。

血中インスリン値 26.6正常値:2~10)(糖尿病:15以上
Cペプチド
(自己生成インスリン量)4.60.6~1.8)(0.5以下) 
抗GAD抗体
(インスリン抵抗抗体)45.65.0未満

医師からは、

あなたは 1.5型の糖尿病ですね。早速、毎日血糖値検査とインスリン投与を開始しましょう

と宣告されてしまいました。

1.5型糖尿病です②(治療を開始しました)。」へ続く。

*注1

年齢層を考慮した情報提供、保健指導の在り方に関する検討
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000111253_8.pdf
厚生労働省 国民健康・栄養調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/gaiyo/k-eisei.html
新たな健診の基本検査の基準範囲 日本人間ドック学会と健保連による150万人のメガスタディー https://www.ningen-dock.jp/wp/wp-content/uploads/2013/09/megastudy.pdf

日本臨床検査標準協議会による日本における主要な臨床検査項目の共用基準範囲(2019/01/25 修正版)では、上記とは数値が異なっています。年齢別ではないのであくまで参考ということであげておきます。男女別の場合は女性の数字のみ。
総ビリルビン 0.2~1.2→0.4~1.5
総コレステロール 130~219→142~248
HDL   40〜96→48〜103
LDL   70〜139→65〜163
TG    50〜149→30〜117
https://www.jccls.org/wp-content/uploads/2020/11/public_20190222.pdf

*注2

職場近くの人間ドックではRF(リウマトイド因子)値が高かったので、半年に1度、経過観察を数年間受けていました。その間、血糖値や中性脂肪については特に何も言われませんでした。そのうち血液内科の主治医が別の病院に移ったため、移転先の病院の系列の人間ドックを受診することにしたのです。ところが、新しい人間ドックでは、RF値については特に問題にされず、血糖値について要診断となってしまいました。

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