最初は低糖質シュークリームから
糖尿病と正式に診断される前は、食事の最後に食べるデザートについてはかなり無頓着でした。最後に甘いものを食べると「食事はここで終了」と感じる「終止符感」が好きで、必ず食べるものと、習慣化していましたし、「デザートは別腹」ということで、食事で満腹になっても、進んで食べていました。
朝は果物、昼は会社の食堂の日替わりデザート(無い日は気分がかなり下がります)、夜は極力グルメなデザート(評判を聞けばあの手この手で取り寄せる)を食べる毎日。
立食パーティではデザートコーナーにあるミニサイズケーキを一通り食べるというツワモノぶり。
糖尿病診断されて困ったのがこのデザートでした。
世の中に低糖質と称するデザートがあるのは知っていましたし、しばらくはいろいろ試してみようと思っていたのですが、低糖質で&毎回手に入れられる&食べ飽きない&美味しいデザートというのはそれなりに難しいものがありました。
いろいろな糖尿病本に書いてある通り、だんだん薄味に慣れてくると、ちょっとの甘みでも満足できるようになるのですが、糖質制限を始めた初期の頃は、低糖質の食事を「満足感があるしっかりしたデザート」で締めたいと感じたので、コンビニの低糖質デザートを買うことが多かったです。
「まいばすけっと」で売られている、ヤマザキの「シュークリーム 糖質を考えたシュークリームです」は 糖質8.7g。100円程度と安い割に巨大でかなり食べごたえがあります。
「低糖質シュークリーム」はいろいろなところから出ていて、
「ローソン」で売られている「糖質を考えたシュークリーム」は糖質9.2gで140円。山崎よりは小ぶりですが、手頃な大きさです。
「西友」の「みなさまのお墨付き おいしさと糖質を考えたシュークリーム」は糖質7.6gで107円。最も糖質が少なく、軽い食後感です。
シュークリームの場合、家族用は普通のシュークリームを買うのですが、低糖質プチシュークリームやプチエクレアの場合は3等分し、オレンジなど果物の小デザートを別に付けます。
割りとどのスーパーやコンビニにも売られている「モンテール」の「【こころ からだ おもい】6P糖質を考えたプチシュークリーム」は糖質7.9g、2個なら2.6gです。
同じく「モンテール」の「【こころ からだ おもい】3P糖質を考えたプチエクレア」は糖質9.2gです。1個なら3.1g
プチシュークリームやプチエクレアはローソンも出しています。「糖質を考えたプチシュークリーム 6個」は糖質1.3*6=7.8g、160円
「糖質を考えたプチエクレア 3個」は糖質3.1*3=9.3g、160円
中身は「モンテール」なのでは? というネット上の意見もあり、ひょっとしたらそうなのかもしれません。
食後のデザートはフルーツ入り無糖ヨーグルト
低糖質シュークリームやエクレアは美味しいのですが、買い置きできないのが難点です。そこで考えたのが無糖ヨーグルト+果物です。
職場には持っていけないので朝食時と夕食時のみですが、大さじ1の無糖ヨーグルトに
・冷凍ブルーベリー 8粒程度
・いちご 1~2粒
・低糖質ブルーベリージャム 小さじ1杯
・りんごの荒切り 8分の1個
・生パイナップル 3掛け
・オレンジ 6分の1
などを入れます。キウイーやいちご、オレンジは半分に、りんごは1センチ角くらいにカットして、ヨーグルトが絡みやすくします。入れるフルーツは血糖値をあまり上げないものを選びます。上げるフルーツについては後で触れます。
ヨーグルトは腸内環境を整えて便秘を防ぎ、乳酸や「乳清タンパク」や「プロバイオティクス」には糖尿病にも効果があるそうです。
・糖尿病ネットワークのサイト記事(ヨーグルトを食べると糖尿病リスクが低下 間食をヨーグルトに置き換えるだけで効果)より
ほんのり甘い程度ですが、食事の後にちょっとしたデザートが食べられると、かなり満足できます。
間食にはナッツと高カカオチョコレート
低糖質な食事を始める前からですが、昼食の1時間前(午前11時頃)や午後3時頃は、空腹によるストレスが昂じてしまい、多くの場合、間食を取っています。特に、家にいない時で、それほど忙しくない時(要するに夢中で何かに没頭している時以外ですね)は、空腹を紛らわさないと辛く、ちょっとしたおやつと飲み物を取りたくなります。以前、ハローワークの職業訓練を受けていた時は2時限目が終わったあたり(10時50分)ですね(ハローワークの公共職業訓練を受講しました(その4 食事について)。
糖質を含まず、満腹感がある間食の王様は「ナッツ」です。小分けにしたロカボナッツ(ヘーゼルナッツ、アーモンド、くるみ)は欠かせませんね。糖質1.6g。スーパーで手軽に買えます。
アマゾンでは1袋の量が少ないバージョンも発売されました。糖質0.9g
ナッツは喉が渇くので飲み物と一緒に食べたいのですが、飲み物が無い場合や、甘いものが無性に食べたい時はナッツだけでは不十分です。そういう時に欠かせないのが高カカオチョコレートです。「チョコレート効果 カカオ72%」(1袋5g)の場合は糖質1.6g。スーパーなどで手軽に買えます。
高カカオチョコレートが血糖値上昇を抑制するなどの良い効果があることはいろいろなところで言われています。
・糖尿病に関する情報サイトDiamell(高カカオチョコレートなら糖尿病でも大丈夫?メリットとデメリット)
・大人のダイエット研究所のレポート(“高カカオチョコを「食後に」食べるだけ” で高血糖対策、高カカオチョコレートの血糖値の抑制効果 ~ ヒト試験で明らかに~)
・糖尿病ネットワークのサイト記事(チョコレートが閉経後女性の糖尿病を改善? インスリン抵抗性が改善)
ナッツとチョコが合体したさらに手軽なおやつも発売されています(ピーナッツ、アーモンド、くるみ)。糖質4.6g。こちらもスーパーなどで比較的手軽に買えます。
ロカボナッツチョコもおいしいのですが、愚者(サイト主)が気に入っているのはロカボスナックチョコです。糖質4.1g
ロカボスナックチョコ、売っている店が少ないのでネット通販で買うしかないようです。姉妹編?でロカボもち麦チョコも販売されていますが、1粒が小さすぎるせいなのか、ロカボスナックチョコのほうが歯ざわりが豪快で満腹感があります。同じ糖質(4.1g)ならロカボスナックチョコのほうが好きですね(*2023/10/20現在、アマゾンでは品切れですが、荻窪ルミネで再販されてました)。
焼き菓子はすぐに廃番になるのが難点
ナッツとチョコレートばかりだと飽きるので、時々は焼き菓子が食べたいですね。焼き菓子にも低糖質ものはありますが、気に入って購入し始めると、「販売終了」してしまうなんてことがたびたびあります。飽きて売れなくなってしまうのでしょうか? 若干値段も高いですし、儲からないのかもしれません。今では購入できなくなった焼き菓子の数々をご紹介します(もしかして再販してくれるかも)。
今購入している焼き菓子は以下の通り。
マドレーヌが製造中止になってしまったので、代わりに購入しているのが、こちらのフィナンシェ。かなり食べごたえがあります。
中島大祥堂のダンケ ロカボ・スタイルフィナンシェ 糖質4.5g(メープル)、糖質4.8g(ピスタチオ)
個人的にはピスタチオよりメープルのほうが好きです。
低糖質クッキーは各社から売り出されていますが、愚者はドライフルーツやナッツが入っている複雑な食感のクッキーが好きだったりします。今一番気に入っているのがこれです。
正栄デリシィ ブランと5つの素材クッキー 糖質4.?g→4.0g(リニューアル)
クッキーより食べごたえがあるわりには低糖質なのがブルボンのカーボバランスのケーキです。価格もリーズナブル。
カーボバランスのケーキ ベイクドチーズケーキ(糖質3.0g)、ベイクドショコラケーキ(糖質2.8g)
マツキヨの「matsukiyo LAB 糖質8.3gビスケット チョコチップラズベリー 50g」の強力なライバルがこちら。「matsukiyo LAB 糖質6.4gラスク シュガーバター味 30g」。
揚げてないドーナツ、昔は何が美味しいのだろうと思っていたのですが、低糖質ドーナツが売り出されていたので食べてみたところ、これが結構、美味しい! 小さいのにかなり甘いので満足感があります。それでいて安い!! 1個50円くらいなのです。
ただ、1袋に6個も入っており、個別包装とはいえ、開封するとすぐに食べ切らなくてはならないため、残りは冷凍して保存しています。10分ほど自然解凍すればOK。ブラックコーヒーによく合います。ナイスコーヒー。
手作りデザートは寒天が定番
低糖質クッキーやケーキを手作りしている人のブログなどを見ると、ひたすら尊敬しますが、美味しく焼けるオーブンがわが家にはなかったり、生地を作るのがやや面倒なので、愚者(サイト主)が手作りするのは今、あんみつの寒天のみです。
フルーツ缶とバニラアイスと低糖質あずきときな粉と黒蜜をトッピングとして載せます。愚者(サイト主)の場合、きな粉以外は家族の分よりかなり減らします。
寒天は水溶性食物繊維が豊富で糖質ゼロ。糖質の吸収を遅らせて、血糖値の上昇を抑える効果があります。その他にも、便を軟らかくしたり便秘解消に役立つ、コレステロール値を低下させる効果(便を出すときにコレステロールも体外に排出、コレステロールの材料となる胆汁酸を吸着し、腸での吸収を減弱してくれるなど)もあるそうです。
・まごころケア食品のサイト(寒天は食物繊維の宝庫!)
・株式会社マツキの寒天オンラインショッピング(寒天は私たちを健康にする力がある)
バーンスタイン医師はゼリーを多食しています。ゼラチンも糖質ゼロですが、寒天とは異なり、ゼラチンの主成分は繊維状のたんぱく質(コラーゲン)です。
あずきは「パンはPascoの低糖質イングリッシュマフィン ブラン」でも紹介した「橋本食糧工業のゆであずき 糖質ひかえめ 160g」を使用。
アイスクリームは植物性油脂を使っていない乳脂肪分が高めのタイプをチョイスします。愚者(サイト主)はハーゲンダッツのバニラを使っています。どこのスーパーでも売っていますが、セールの時に少し多めに買っておくといいですよね。
和菓子より洋菓子
バーンスタイン医師は、コーヒーには乳糖を含んでいる牛乳を入れない(そのためカルシウム剤を服用)そうですが、代わりに生クリームならOKなのだそうです。
和菓子はデンプンや砂糖がメインなので、生クリームが多い洋菓子のほうが太りません。「油や脂肪分が多いとカロリーが高いので太る」というのは間違っているのですね。
そういった点では「プリン」もタンパク質多めなので少量ならOKでしょう。
「ケーキ」はスポンジを減らして少量食べます。Topsのブラックチョコレートケーキは贅沢に端と端を食べます。
血糖値が上がってしまったデザートや果物は?
血糖値を測り続けてきて、愚者(サイト主)の血糖値を急上昇させてしまうと分かったデザートや果物は以下の通りです。
・メロン
・すいか
・ぶどう
・桃
・さつまいも、栗
・ジュース(天然でも)、ドライフルーツ
・市販のプリン(卵が主なので問題なさそうですがカラメルとか砂糖ドッサリなので)
ごく少量、最後に食べるならそれほど血糖値を上げることもないのかもしれませんが、他に美味しいものがあるので、これらが食べられなくてもあまり苦にならなかったりします。
「1.5型糖尿病です⑦(転院しました)。」へ続く。
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