腸に良い食事は大腸内視鏡検査には良くない?
「1.5型糖尿病です⑦(転院しました)。」のところで愚者(サイト主)が大腸内視鏡検査を受けたと書きました。ここではその時の感想をお伝えしようと思います。
胃の内視鏡検査は何度かやったことがありましたが、大腸内視鏡検査は初めてでした。大腸内視鏡検査は前もって下剤を飲むのが大変だと家族から聞いていましたが、愚者(サイト主)が今回、お世話になった病院はかなり準備が入念で、その大変さは聞いた話を軽く上回りました(笑)。
最も驚いたのは、検査当日の5日も前から検査に備えた食事に変える必要があるという点でした。
腸に良い悪いではなく、消化に良い食物しか食べてはいけない。
つまり、1.5型糖尿病の愚者(サイト主)が普段、食べたほうがいいと言われていた、きのこや海藻、ナッツ、こんにゃく、キウィー(種の粒が良くない)、野菜、乳製品(前日)などの、
繊維質の食べ物は、大腸内視鏡検査には、NG
ということのようなのです。
ネットで調べると大腸内視鏡検査前の食事に関する注意書きには
「食物繊維の多いスループット食材は消化されずに大腸まで達する食品成分ですので、食べないようにしてください。」
とあります。
スループット食材って何? ということで調べてみました。
「とうもろこしやトマトの皮など、人間の持っている消化酵素では分解が出来ないため、そのまま出てきてしまう、体内で消化・吸収されずに、そのまま排出される食物のこと」
と書いてありました。でも、スループット食材は体に悪い食物なのか? というとそうではなさそうで、
「食物繊維は消化されずに小腸を通って大腸まで運ばれるので、うんちのかさを増やし、腸をきれいにしてくれる効果もあります」
なのだそうです。
1.5型糖尿病の愚者(サイト主)が普段、食べたほうがいいと言われていた根拠の一つはこれなのですね。
なるべく努力したものの、血糖値とHbA1cが上昇
食べてよいもの、食べてはいけないものの一覧は以下の通りです。
・素うどん、フランスパン、食パン、白米
・鶏もも肉、ハム
・かまぼこ、カレイ、鯛
・豆腐、じゃがいも、バナナ
食べてはいけないもの)
・ラーメン、そば、ハンバーガー、あんぱん、クロワッサン、玄米
・ベーコン、ソーセージ、豚バラ肉
・サバ、イカ
・ネギなど野菜、わかめ、きのこ
・ナッツ、ごま、果物の種
検査前5日の間はなるべくこの表の通りにしよう、ということで愚者(サイト主)が食事で気をつけたのは、
・昼食のスープなどに入れていたしめじをやめる
・玄米や低糖質パンや低糖質そばをやめる → 白米だけのご飯にする
・週末のワインのつまみのナッツをやめる → 笹かまぼことちくわに変える
・味噌汁のわかめを残す → 豆腐だけ食べる
・ウィンナーやさばをやめて → 魚肉ソーセージにする
でした。ご飯の量は少なめにしていたので、この間、食後血糖値が特に跳ね上げることもありませんでした。
検査前日は病院で支給されたレトルトの検査食というのを朝(親子丼風おじや)・昼(ミネストローネとクラッカー)・夜(大根入りカレーライス)の3食、食べればよいので献立を考えずにすむので楽でしたが、夕食後の血糖値は何と「240」ととんでもない高値になり、ビックリしました。でも久しぶり食べたカレーライスは美味しかったです(笑)。
翌月の採血ではHbA1cが6.3とこれもまたやや高めになりました(その後はまた5.7~6くらいに戻ったので、誤差程度なのかもしれませんが)。ちなみに血糖値は検査食のカレーを食べた直後以外は、術前も術後も通常並みで特に上がったということはありませんでした。ワクチン摂取や過度の興奮や感染症のほうが高くなりますね。
検査5日前から毎晩、倍の量の下剤を飲み続ける
食事の他にもう1つ言われたのが、「普段飲んでいる下剤があれば、検査までの5日間、いつもの倍の量、夜寝る前に飲むように」ということでした。
糖質制限する前、愚者(サイト主)は便秘になったことはほとんどありませんでしたが、糖質制限後は、1ヶ月に2~3回、便が固くなることがあることに気がついたので、ひどくなる前に、
トイレは3分以内に。
で触れた、下剤の「酸化マグネシウム錠(ヨシダ)」を食後に2錠飲むようにしています。
看護婦さんに伝えたところ、
「それでは検査日まで毎晩寝る前に、いつもの倍の4錠飲んでください」
と言われました。
酸化マグネシウム錠(ヨシダ)は穏やかな薬だからか、愚者(サイト主)は便秘もしにくいし、下痢もしにくい体質だったこともあり、4錠飲み続けたところで、お腹が下るということはありませんでした。
大量の水が必要
検査前日は病院でいただいた下剤を飲みます。
愚者(サイト主)の家には浄水器があるので前もって溶かして冷やしておく薬は浄水器の水を使い、純粋に水だけを飲むものはペットボトルの水を飲みました。
飲んだ下剤は以下の通りです。
・夜7時までに夕食を食べ終わり、夕食後すぐに、冷蔵庫に入れておいたマグコロール200ccを飲む
・マグコロールを1800ccの水に溶かして冷蔵庫へ、水ペットボトル500ccも冷蔵庫へ。
・夜10時に、プルゼニド錠(ピンク色の錠剤)を2錠飲み、すぐ寝る
そして検査当日は朝4時起きです。
お腹をマッサージ(右脇、左脇)しながら、60~90分かけて、飲む
・朝のインスリンや、その他服用している薬は休む
・この後の便の回数を数える(10回はトイレに行く。生理用ナプキンを当てておくと安心)
・朝6時に、冷蔵庫に入れておいたペットボトル500ccの水を飲む
・朝6時半に家を出る。乗車中の下痢に備えて、生理用ナプキンを当てておくと安心
「神の手」による「検査と手術」が一番楽
8時頃に病院に到着。既に数人の患者さんが待っていました。手術着に着替え、トイレで水便であることを確認したら、ベッドに横になり、麻酔の注射をされた後、気がつくとすべてが終わっていました。
骨髄移植のドナーの時の時もそうでしたが、麻酔前と麻酔後の間の時間経過が全くわかりません。目を閉じて、開けたら、もう数時間経っていたのです。
愚者(サイト主)の場合は1個だけポリープがあり、切除したとか。写真を見せていただきました。直後のトイレで血便が出てビックリしましたが、その後、血は出ませんでした。
切除してもしなくても、その日は「自転車は禁止、刺激物を避け、消化に良いものを」、
切除した場合は、
とのことでした。幸い、翌日から出勤して良いとのことでしたので、職場から病院に電話して、問題ないことを伝えました。数日後、ポリープの生検結果を電話で教えてもらい、こちらも問題なかったので、これで終了です。
愚者(サイト主)の場合は、2年後に再検査すればよい、とのことで毎年この苦行をする必要はないとのことでした。
「神の手」と言われるだけあって、検査前の準備より、当日の検査と手術のほうがず~と楽でした。
高齢になると下剤を飲むのが負担になるので検査が難しいと言われる大腸内視鏡検査ですが、今のうちは当分、大丈夫そうです。
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