バーンスタイン本に衝撃を受ける
糖尿病の診断が下ってから、インターネットの糖尿病関連サイトをいくつかアクセスするうちに、糖質制限を提唱する医師にとっての教祖のような人物がいることが分かってきました。その人が書いた本の日本語版が出ていることを知り、早速読んでみることにしました……。はっきり言って衝撃でした。
健康診断の数値が悪くなり始めた頃、血糖値を下げる、中性脂肪を減らすなどの効果を謳う健康本を何冊も読んできましたが、それより何よりまずこの本を読むべきでした。この本以上の教訓を受けた本はいまだに巡り会えていません。それほど偉大な本なのです。すべての糖尿病患者が読むべき本であり、糖尿病予備群と言われている人も一刻も早く読むべき本だと思います。
リチャード・K・バーンスタイン医師の生い立ちについてはウィキペディアや高雄病院理事長の江部康二氏の著書推薦文やバーンスタイン医師のサイトに掲載されている著書からの抜粋(序文部分)を読んでいただければと思いますが、一人の人が「◯◯したら、病気が治った」的な個人的な言説はエビデンス強度が低く、リチャード・K・バーンスタイン医師の糖質制限療法(糖尿病患者は非糖尿病者と同程度の血糖値になることが可能で、そうすることによって同じくらい長く生きられるようになるという考えにもとづく治療法)も、いまだに医学界では正式に認められていないようなので、愚者(サイト主)自身もまだまだ調べていかなければいけないと思いますが、自分が実践してみて感じたことをとりあえず記録しておくことにします。また本書を読み返すたびに「これはこういうことだったんだ!」と気づかされることがあるので、その度にこのページに書き足していこうと思っています。
日本語版の翻訳者が変わった理由
「バーンスタイン医師の糖尿病の解決」という本の日本語版は第3版と第4版では翻訳者も判型も変わっています。
第3版の翻訳者は太田喜義氏、第4版は柴田寿彦氏。
第3版はB5版、323ページ、3800円、第4版はA5版、482ページ、6380円。
翻訳者が変わったのは、原著の第4版が出た翌年に太田喜義氏が亡くなったからだそうです。判型が変わったのは一般的な健康本のサイズに合わせたせいなのかもしれませんが、図が多い本なのでB5のほうが大判で良かったのではないかなあと、個人的には思っています。ページ数も少なめでめくりやすいですしね。ちなみに原著の第4版は2011年に出版され、サイズは横16.21cm、縦27.05cmなのでB5より横幅が少し小さく、縦はB5のほうが少し大きいので、ほぼB5サイズですね。
旧版は絶版なので中古市場で手に入れるか図書館で借りるしか読む方法がありません。新版が高いという人は図書館で借りる他に(借りている期間ではとても読みきれません)、著者のサイトでかなりのパートが公開されているので、そこだけ読んでみるのも良いかもしれません。Google Chromeなら日本語に翻訳してくれますしね。このサイトでもなるべく公開ページがあるパートの引用はリンクを張っていこうと思います。原書であっても、Kindle版なら1850円とお安いですし、今は日本語翻訳しながらKindle本をスマホで読む方法がいろいろあるので、購入してみるといいかもしれません。
患者ならではの役立つ情報がいっぱい
「患者にしか本当の患者の気持ちは分からない、患者以外の人間は患者の身になって考えることができないという」説に科学的根拠は無いだろう、もしそうなら致死の病の治療を誰がやるんだ? という意見もあるでしょうが、糖尿病の場合、非糖尿病の医師や栄養士の意見に、なんとなく「他人事」的な雰囲気を感じてしまうのはなぜなのでしょうか? バーンスタイン本を読んでみて、その理由がなんとなく分かった気がします。それは、
(多くの医者や栄養士は)「患者目線で治療をしてはいない」
と思えるからです。
エンジニアだったバーンスタイン医師は業界誌で情報を得て、医師である妻の力を借りつつ、自分の体で実験し、その効果を世間に訴えても、医学界では認められなかったために、自ら医大に入り直して医者になってしまいました。妻が医者であっても、氏自身が患者でなかったら、自分の体を犠牲にして実験してみようと思わなかったし、もしバーンスタイン医師が患者でなかったら、今もいろいろなことが分かっていないままだったことでしょう。
この本で愚者(サイト主)が知って、良かったこと、今でも実践していることは以下の3点です。
1)穿刺する指先は指先の腹だけではない。
旧版のP72に「あなたの血糖値を測定すること:重要な技術」という記述があり、11のポイントが記載されています。そのうちの4番目に指穿刺器具(*注1)は手背側に刺すと良い(これはちょっと怖くてやってません)、嫌ならば手掌側(手のひら)の側面、指の掌側の側面に刺すと良いと記載されていました。そうすると刺せる場所は一挙に2倍になります! 以来、愚者(サイト主)は指の掌側の側面(20箇所)に刺しています。血液の絞り方についても、「連続的に圧を加えるよりもリズミックなほうがよい」と書かれていて、確かに血の出が悪く諦めかけてしまう時、ポンポンポンと圧力を数回に分けて加えると出てくることが多いです。
2)指の消毒にアルコール綿は使わない。指を洗えないなら舐める。測る前に暖める。
こちらは11のポイントの最初、1番目と2番目に書いてあります。アルコール綿を使うと指が乾燥して固くなってしまうそうです。毎日測定するとなると指のひび割れは絶対に避けたいですよね。また指が汚れていると血糖値測定が正確に測れないそうなので、測定前に手を洗うべきですが、指が冷えてしまうと血が出にくくなってしまうそうなのです。2つの問題を一気に解決するには、口の中に入れて温めて、測る前にティッシュで拭く。これでOKです。インスリン投与の時にも皮膚を拭く必要はありません(P191「皮膚をアルコールでふかねばならないか?」には「アルコールは皮膚を消毒しない……私の患者たちも私もアルコールを使わないで何百万回も注射をしている。その結果だれも感染を起こしていない」とあります)。愚者(サイト主)は、刺す箇所が偏らないよう、毎回の指の位置(左右、①~⑩)とインスリン注射箇所(外内、左右、上中下)を記録するようにしています。
3)(体内に残っているインスリン量に見合った糖質しか食べないことに加えて)満腹になるまで食べない。なるべくゆっくり食べる。
レタスのような低糖質な野菜であっても、膨大な量を食べて満腹状態になると血糖値が高くなってしまう現象をバーンスタイン医師は「中華レストラン効果」(P79)と呼んでいます(中華料理は油で炒めるので一見高カロリーに思えますが、もやしやたけのこ、野菜など低糖質の具材が多く使われているので食べてもあまり太らないのです。ただし食べすぎなければ)。この原理は少々複雑です。
まず、体が満腹状態になると(本当は血糖値が上がっていないのにもかかわらず)、血糖値を下げようと、インスリンを放出しようとします。
↓
インスリン放出に対応して、グルカゴンというホルモンが、体内のタンパク質やグリコーゲンを分解して、ブドウ糖に変えます。
↓
しかし、糖尿病者はインスリンが不足しているので、生成されたブドウ糖を代謝できません。
↓
結果的に血糖値が上がる。
低糖質な食材であっても、食べ残しを勿体ないからと言って、空腹でもないのに無理して満腹になるまで食べてしまうと、血糖値が上がってしまうので避けましょう。
そして、バーンスタイン医師によると、食後のインスリン放出は第1相(即効性)と第2相(緩効性)があり、糖尿病患者が外部から注入するインスリンは、体の中で作られるインスリンのように速くは作用しないというのです!
第2相……遅れて少しずつ生成されるインスリン。タンパク質からゆっくり生じるブドウ糖を処理する。
糖尿病患者が食事前に投与したインスリンは第2相に似ていて、効き始めるのが遅く(20分以上遅れる)、糖質由来のブドウ糖に追いつけないため、血糖値が急激に上昇してしまう(P53~P58:糖尿病の基礎: 血糖: 非糖尿病患者と糖尿病患者)のだそうです。
なので、外部から投与したインスリンの処理に追いつくよう、なるべくゆっくり食べることによって、血糖値の上昇を抑えることができるというわけなのです。第1相で処理されるべき糖の摂取量を減らして、第2相なら真似できる糖尿病患者は、タンパク質摂取をメインにしましょう、また巷でよく言われている「糖を摂取するのはなるべく遅くしましょう(野菜→肉魚→ご飯・デザートの順に食べる)」なども理屈に合っていますね。
さらに、低糖質食物であっても大量に摂ってしまうと第2相反応では処理し切れないし、満腹になると中華レストラン効果も出てくるので、2型の糖尿病患者の場合は、多めの食事3回より、少なめを4~5回のほうが良いそうです。インスリンを大量に打てば、好きなだけ食べられると思っている人は今すぐ改めたほうがいいですね(P87 小さな数の法則に従うこと)。
そもそもインスリンって何をするの?
インスリンは、糖質やタンパク質・脂肪が分解されて出来たブドウ糖を運搬・貯蔵する・利用するために、膵臓で作られるホルモンです。
血糖値が上がると、インスリンはブドウ糖を細胞に運び
・肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵します。
・貯蔵し切れなかったブドウ糖は、脂肪として貯蔵します。
血糖値が下がると
・グリコーゲンを分解してブドウ糖にします。
・グリコーゲンがなくなると、脂肪を分解してブドウ糖にします。
1型糖尿病の人は、膵臓がインスリンを作れないので、血糖値が上がってもブドウ糖を細胞に運ぶことができず、身を削ってブドウ糖を作り出しますが、運搬するインスリンが足りないので、細胞は飢餓状態のままです。一方、高血糖を是正しようと、血糖を尿として排出してしまいます。バーンスタイン医師は1型糖尿病だったために、どんなに筋トレしてもやせっぽちだったそうです(52kgは男性なら十分痩せ型ですよね)。
2型糖尿病の人は、
・糖質などの食べ過ぎのためにインスリンを出しすぎて、膵臓が疲弊し、インスリンを作り出す能力が落ちてしまった。
・血液中の高すぎる脂肪濃度のためにインスリンの運搬能力が低下している=インスリン抵抗性が増大している。
・糖質などの食べ過ぎで、インスリン濃度が常時高くなったため鈍感になり、インスリンが効きにくくなってしまった=インスリン抵抗性が増大している。
などの特徴が挙げられるそうです。ここで厄介なのは、
食べ過ぎの人は普通の人よりインスリンを余計に産出している
↓
インスリン抵抗性のために血糖値は下がらない=>様々な器官の悪化・合併症につながる
↓
多すぎるインスリンは糖を脂肪として盛んに貯蔵してしまう=>肥満につながる
という点です。血糖値は下げないのに、太ってしまうなんて、インスリンの作り損ですよね。
ここで注意してほしいのは、インスリン抵抗性を増やす血液中の脂肪は食物由来の脂肪ではなく、食物由来の糖質だということだそうです。血液サラサラのために、油を減らして、甘いものを減らさないのは大間違いなのですね!
糖質を血糖値に変換してみよう
本書で最も大事な部分、バーンスタイン医師が実験して得た事実は以下の通りです。
(即効性インスリン1/2単位で血糖値は15mg/dL下がります)。
愚者(サイト主)がまとめた麺類は悩ましい(その3)主食食品ごとの糖質量とコストの比較のページに掲載した数値をもとに、巷で売られている低糖質食品の糖質の一例を血糖値に変換してみましょう。
Pascoの低糖質マフィン1個(糖質10.1g)→血糖値50.5mg/dL
五木食品コントロールうどん(乾麺)40g(糖質17.35g)→血糖値86.75mg/dL
かなり血糖値は上がりますね。
1.5型の愚者(サイト主)の場合、血糖値測定は朝起きた時の1回(空腹時)で良いと、最初の医者には言われました。バーンスタイン医師の本では食べ物に含まれる糖質を調べるためのリトマス試験紙のようなもの(クリニスチックスorダイアスチックス(糖試験紙))を使う記述がありますが、手に入れるのは難しかったので、夕飯の後に1回(食事を食べ始めてから2時間後)の測定を加えました。最初は朝食後や昼食後、寝る前なども測ってみたのですが、あまり食べるものに変化がないので数値が変わらないし、測定回数をそれ以上増やすのは保険治療の範囲では無理だからです。
毎日何を食べたか、数値はいくらだったか、記録することによって、いつもより高い場合、何を食べたか調べることによって、自分にとってどの食べ物が血糖値を大幅に上げてしまうのかが分かり、その食品を避けるようになりました。この習慣は本当に良かったと思います(怪我やコロナワクチン接種など感染でもインスリン必要量が増大し、血糖値が一時的に上昇することも確認できました)。
70歳のバーンスタイン医師の数値が驚異的(博士のHbA1cを血糖値に変換してみると)
バーンスタイン医師は1型糖尿病なので、低糖質な食事と共に、毎食前や就寝前など少量・多頻度のインスリン投与や、後述する経口投与の血糖値降下薬を服用をし、常に血糖値を一定に保っています。
摂取してもよい糖質量の上限について、バーンスタイン医師はFDA(アメリカ食品医薬品局:Food and Drug Administration)の勧告が150gであることに対して、「これでは多すぎる!」と怒っています。血糖値にすると750mg/dLですからね。まあ確かに多すぎますよね。
もっともバーンスタイン医師が本書で勧める1日の糖質量は何と
昼12g(+タンパク質食物113g)
夜12g(+タンパク質食物142g)
なのです! これはちょっとハードです(汗)。このレベルには愚者(サイト主)もなかなか到達できそうにありません。
そもそも70歳のバーンスタイン医師の数値が驚異的です。自分で「オリンピック選手並」って言ってますから(笑)。日本人の平均よりはるかに良いです(*注2)。
HbA1cは4.5%(血糖値は常に83~90に、HbA1cは4.2~4.6にすべきという)
LDLは53
HDLは118
TGは45
1%増えるごとに血糖値が40増加する。
6.3%なら152(2002年のDiabetes Careの計算式では35.6☓HbA1c-77.3。6.3%なら146.98なのでほぼ一致する)
なので「食生活で血糖値をコントロールするのは不可能じゃない」ってことなのですよね……。
ADA(アメリカ糖尿病学会:American Diabetes Association)が推奨する「HbA1cが6%以下、7%を越えない場合は治療しなくてよい」についても、「健常者の数値とかけ離れすぎている。 糖尿病患者へのレイプの見本だ!」とバーンスタイン医師は強く非難しています。 「食前血糖値は90~130、食事開始後2時間は180以下。厳しいコントロールはすべての人には当てはまらない」というADAの基準についても「ナンセンスだ、全く厳しくない、コントロールから外れている」と激怒しています。
ちなみに「Diabetes Careの計算式」、急にHbA1cの値が悪くなったら、その前とその前の前の月間の食後血糖値の平均値同士をざっくり比べてみると、上昇の原因が見えてくることがあります。愚者(サイト主)が大腸内視鏡検査でしばらく消化に良い食事にしていた時、血糖値が高くなった結果、HbA1cの値が上がってしまいました。積分的掲載ではないので大雑把ではありますが
増えた血糖値÷40=増えるHbA1c%
ということになりますね。
Tokyo Studyが疑わしい
最後、バーンスタイン医師の本を読んで、愚者(サイト主)が最も気になったのは、緩徐進行1型糖尿病(SPIDDM、1.5型糖尿病)治療の根拠になった、2003年に行われた研究「Tokyo Study」で対照群に投与されたSU剤を、バーンスタイン医師が強く否定している点です。
経口投与の血糖値降下薬は3種類に分類されます。
1:インスリン感受性を高めるもの(インスリン感受性増強薬)
2:作用がインスリンに似ているもの(インスリン作用類似薬。インスリンのような作用をするが脂肪は蓄積しない)
3:膵臓を刺激して更にインスリンを作らせるもの(SU剤:スルホニル尿素系血糖降下薬。経口投与血糖値降下薬の元祖。当時発売されていた経口投与血糖値降下薬の大部分)
バーンスタイン医師は1,2のみ推奨しています。3については他と組み合わせるのもダメだそうで、不適切な使い方をすると重篤な低血糖を引き起こすし、腎臓のβ細胞の燃え尽きを早めるばかりか、アミロイドと呼ばれる毒物濃度を上げ、β細胞を崩壊させてしまうとも言っています。血糖値を正常化することでβ細胞を回復させる治療を行なっている患者にとっては逆効果と言うのです。
「Tokyo Study」は、SU剤投与がかなり有害な治療法であったことの証明にはなっていますが、SU剤ではない治療法(インスリン投与)がSU剤に比べたらマシという証明をされたからと言って、「『「Tokyo Study』がSPIDDMの治療法の根拠なのだ」と言う医者の言葉を信じてもいいのでしょうか?
毒とプラシボー(偽薬)を比べて、プラシボーのほうがマシだったからプラシボーには効果があった
と言われているようなものでは? と思う私は間違っているのでしょうか?
そんな疑問を抱えたまま、その後も地元のかかりつけ医で、同じ治療を継続していますが、HbA1cの値は今のところ特に変化はありません。
SPIDDMは海外ではLADA(Latent Adult onset Autoimmune Diabetes)と呼ばれていて、研究されているようなので、海外の糖尿病患者の会などに参加して、どんな治療が行われているのか調べてみたいと思っています。
また、日本国内でSPIDDMへの経口投与薬の新たな研究も行われたようなので、こちらについても調べていきたいと思います。
「1.5型糖尿病です(愚者(サイト主)の糖質制限)。」へ続く。
注1
バーンスタイン本には「毎回指穿刺用ディスポのメスを捨てる必要はない。メスは切れなくなったら捨てればよい。月に1回交換するのが目安である」と書いてありますが、残念ながら日本では何度も使える指穿刺用ディスポのメス(ランセット)は発売されていません。1回1回使い捨てです。そのため刺し損ねたら、再度装着することができず、汚れてもいないのに捨てなければなりません。他人と共用してB型肝炎などが感染することを防止するためらしいのですが、自己測定で器具を共用する人なんているわけないじゃないですか。医療費の負担増が叫ばれているのに、こんなところで無駄な費用を負担させられることには心底腹が立ちます。
日本における1回1回使い捨て問題は、中絶の吸引法においても実は同じなのだそうです。
手動真空吸引法(MVA)の説明を読んでみると、
「プラスチック製の柔らかい管を使って手動で吸引する、体への負担も少ない中絶方法。福田さんによると、世界では何度か使える器具が承認されているそうだけれど、日本では1回きりのものしか承認されていないのだとか。」
「MOTTAINAI」という日本語に感銘を受け、環境を守る世界共通語として広める運動をしてくださった環境活動家のワンガリ・マータイさんも、さぞあの世で嘆き悲しんでいることでしょう。
注2
厚生労働省が行なっている国民健康・栄養調査 によると、
70歳以上の日本人の平均HbA1cは5.8です(インスリン治療無し)。バーンスタイン医師より1.3も高い。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003224190
同じく血糖値の平均値は108.1です(インスリン治療なし、男性)。バーンスタイン医師より18~25も高い。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003234181
同じくLDLは109.7、女性は126.3です(コレステロール薬なし)。バーンスタイン医師より48も高い。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003234183
同じくHDLは57.5、女性は64.1です(コレステロール薬なし)。バーンスタイン医師より61も低い。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003224194
同じくTGは143、女性は136.5です(コレステロール薬なし)。バーンスタイン医師より98も高い。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003234185
もっとも、国立循環器病研究センターのサイト(2012年からHbA1cの測定値が国際基準になったそうですが、上記の数字は2019年の数字なので国際基準ではないかと思われます)では、HbA1cは5.6~5.9は「要注意」と書かれています。日本人平均が5.8ということは半数以上の人が要注意~糖尿病ってことなのですね!
バーンスタイン医師は40年以上フルーツを食べていないそうです(特に問題はないとか)! 牛乳も糖分があるので避ける(比べると乳脂肪分が多い生クリームのほうがむしろ良いそう)など、いきなり&そっくり真似するのはかなり無理なので、自分にできる範囲で少しずつ取り入れることをまずはオススメします。
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