スポンサーリンク

1.5型糖尿病です②(治療を開始しました)。

健康コラム
スポンサーリンク
スポンサーリンク

十分な説明もないまま、インスリン投与のレクチャーを受けることに

血液検査の結果を見た医師から

「あなたは1.5型の糖尿病なので早速血糖値チェックインスリン投与を開始しましょう」

と言われ、

「え、ええええ~!?」

と愕然としました。

まあ、多少は肥満気味でしたけれど「中年太りの範疇だな」と思っていたし、最近ライザップでダイエットをした勤務先の役職者は「血糖値や中性脂肪は食事ですぐ下がるから大丈夫」と言っていたし、今回も食生活と運動を中心とした生活指導かな~と高を括っていたのでビックリです。

「インスリンはまだ分泌されているので、今のうちから外から少量補ってやって、膵臓を休ませましょう(そうすることで1型糖尿病への移行を遅らせることができます)」

*注:カッコ内はこの時、医師がはっきり言ったかどうか不明。

・なぜインスリンが効きにくいのに、さらにインスリンを打つべきなのか? 
・なぜ抗GAD抗体(インスリン抵抗抗体)ができてしまったのか? 
・この治療を続けていって、今後改善の可能性はあるのか? 

など、多くの疑問には満足のいく回答が得られないまま、今後の自己治療方法を教わるべく、看護婦さんのところへと誘導され、指導を受けることになってしまいました。

看護婦さんの指導(ガイダンス)はとっても親切丁寧

指導してくれた看護婦さんはとっても親切な方で、丁寧に時間を掛けて、いろいろと教えてくださいました。

 「毎朝食事前に血糖値を測り、自己管理ノートに記録してくださいね」

というので、指の先にランセットという針で穴を空け、テスターで測る方法をレクチャーされました。

渡されたのはLifeScanというメーカーの「ワンタッチ ペン」という採血用穿刺器具と「ワンタッチ ランセット」という単回使用(繰り返し使えない)の針。

ワンタッチペン:目盛りで針の深さを変えられます。親指とかは少し深めでないと血が出ませんが、小指は浅めでOK。オレンジのボタンを押すと穿刺され(ちょっと痛い)、ブルーのボタンを押すと針を飛び出て、使用済注射針回収専門容器に捨てられます。オレンジのボタンは軽く触れただけで押されてしまうので、刺す前に誤ってオレンジのボタンを持ってしまい、ランセットを空打ちしてダメにしてしまうことが結構あります。
ワンタッチペン ランセット:差し込んでハート型のキャップをひねって外します。穴が浅く、血液が出ない場合は捨てて、やり直し。1本無駄になってしまいます。私の場合、月に3~4回は失敗します。
使用済注射針回収専門容器:薬局で回収/配布してくれます。だいたい1ヶ月に1個必要。2023年11月から配布がなくなりました。今後は各自ペットボトルなどに入れて薬局に持ち込むようにとか。まあむき出しの針ではないのでいいのですけど……。2024年1月から配布再開に。捨てる時には目一杯詰め込むことと言われる。再開して良かった。

ワンタッチペンにワンタッチ ランセットを差し込み、指の先に押し当て、オレンジ色のボタンを押すと針が出て、指先に針穴が空きます。針穴はほとんど見えませんが、穴の周りに力を入れると血液が絞り出されます。

次に「ワンタッチ ウルトラビュー」という自己検査用グルコース測定器に「LFSクイックセンサー」という自己検査用グルコースキットを差し込み、ピッと鳴ったら指先の血液を吸い込ませます。数秒後に血糖値が画面に表示されます。

ワンタッチ ウルトラビュー:センサーを差し込むとスイッチが入り、測定可能になるとピッと音がします。青いボタンを下げるとセンサーが取り外せます。音がする前に焦って血液を吸い込ませると、使用済センサーと思われて測定不能になってしまいます。
血液が十分でなく、測定測定不能不能の時は捨ててやり直し。
1枚無駄になります。最近はこの量だと失敗するなと分かるようになってきたので、ランセット程は無駄にしません。それでも血の出にくい親指などはギリギリ足りず、落胆と共にエラー音が悲しく響き渡ります。

最初は看護婦さん自らがやってみせてくれて、次に患者が自分でやってみます。最初、ワンタッチペンの押し付け加減が分からなかったので、血が出なかったのですが、指の根元から絞り上げてみるようにと指導されたので、その通りにやってみると、プッと血が盛り上がってきました。センサーに吸い込まれて数値が出るとほっとします。

自己管理ノート:今使っているのはこのタイプ。血糖値と摘要のみなので、1ページに16日分記録できてコンパクト。複写式で診察の時に医師にコピーを渡せます。
2021年にリニューアルされた自己管理ノート:いろいろ記入項目が増えています。改訂は四半世紀ぶりだそうですが、今どき手書きするっていうのが、そもそもどうなんでしょう……。2022年現在、追加でもらいに行った時も旧バージョンのノートだったので安堵しました。

次はインスリンの投与です。

私が処方されたインスリンはノボ ノルディスク ファーマというメーカーの「トレシーバ」という持効型溶解のインスリンで、1日1度の投与でよい(平坦でピークのない血糖降下作用を示し、その効果は24時間を超えて持続する)タイプ。「フレックスタッチ」というペン型の注入器に3mL(300単位)入っています。決められた投与量に目盛りを合わせ、右側の緑のボタンを押すとカチッという音がして、インスリンが噴射され、目盛りがゼロに戻ります。空気が入らないよう、最初目盛りを2に合わせて空打ちし、次に目盛りを3に合わせて注射するので、1回に使う量は5単位。フレックスタッチ1本だと私の場合、約60回、2ヶ月分使えることになります。フレックスタッチ自体には針は無く、使い捨ての針を投与時には装着します。私の場合はテルモというメーカーの「ナノパスニードルII」でした。

フレックスクスタッチ自体に針は付いていない。
紙のカバーを外して、装着点をアルコール綿で拭いたフレックスタッチにはめ、ネジのように回してしっかりと装着する。先端のキャップを外し、空打ちする。使い終わったら逆に回して取り外し、注射針回収容器に捨てる。針以外のキャップなどは普通に捨てる。

血糖値検査は指先に穿刺しますが、インスリン注射は下腹部に打ちます。針が細いので血糖値検査に比べ、大抵の場合、痛みは感じません(時々、痛いと感じる時は別の場所に差し直しています)。

食事指導は疑問……

上記の消耗品2ヶ月分や記録用のノートに加え、糖尿病患者のための食生活リーフレット(*注1)など盛りだくさんの資料を渡されました。そのリーフレットの献立写真を見ると、ご飯はかなりの量で掲載されていて、正直

「え~普段、こんな量のご飯、食べたことないのだけど」

と思ってしまいました。そう言ったところ

「じゃあ、牛乳のせいですね」

と言われてしまいました。

このままこの病院で治療を続けて良いのだろうか? とさらに不安に思ってしまいました。

家族の反応

家に帰ってインスリン投与のことを家人に報告したら、

「そこまでやる必要が本当にあるの?」

と不思議がられました。家人の父親が生前、糖尿病でインスリンを打っていたので、それに比べて……ということなのでしょう。

とりあえずこのまま治療を続け、2ヶ月ごとに検査&消耗品をもらいに行くため通院することにしましたが、数値はあまり改善しませんでした。

1.5型糖尿病です③(セカンドオピニオン編)。」へ続く。

注1

糖尿病患者への栄養士からの指導については諸説あるようです。医者は栄養のことをよく知らない。栄養士は医学のことをよく知らない。それが理由という人もいますし、そもそも医者のほとんどは糖尿病患者じゃないので糖尿病生活のことをよく分かっていない、からかもしれません。

2022年に受けた愚者(サイト主)が受けた人間ドックでは、LDLが高いことに対して「卵を食べるな(医者)」「脂肪を減らせ(栄養士)」と言われました。じゃあ、糖質制限している愚者(サイト主)は「一体何を食べたらいいの?」と苦笑せざるを得ませんでした。

糖質制限を提唱する日本の医師の意見の一例)
「栄養」について知らない「栄養士」が多すぎる~残念な栄養士が信じ続ける「7つの誤解」

リチャード・K・バーンスタイン医師のサイトの「記事」より)
2008年米国糖尿病協会臨床ガイドライン
2型糖尿病およびメタボリックシンドロームにおける食事の炭水化物制限: 批判的な評価の時が来た
ほとんどの糖尿病患者に与えられる栄養指導は、彼らを死に至らしめる可能性がある
長年の低炭水化物支持者バーンスタイン博士は、ADAの最新の低炭水化物スタンスには重大な欠陥があると語る
脂肪と血糖値? Q&A
長年の低炭水化物支持者バーンスタイン博士は、ADAの最新の低炭水化物スタンスには重大な欠陥があると語る



健康コラム
スポンサーリンク
シェアする
愚者をフォローする
スポンサーリンク
愚者の力 / The power of fool

コメント