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ハローワークの公共職業訓練を受講しました(その7 日商簿記3級受験)。

サイト主自習レポート
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教室に通う前の「複式簿記」に対する漠然としたイメージ

複式簿記が常々、人類史上画期的な発明であることは耳にしていて、気にはなっていました。NHKのハプスブルク帝国のドキュメンタリーでもその繁栄の一因であったことが語られていましたし(*注1)、石原慎太郎氏が都知事時代、東京都に複式簿記を採用させた(!)功労者だという報道もありました。とはいえ定年前に勤めていた会社でイレギュラーな伝票を提出する時に経理部に書かされた振替伝票の左右の意味不明さや、新卒の経理部配属社員が必ず通わされる大原簿記学校についての評判に特筆すべき点が無かったことや、ブックオフで売られているテキストを読めば3級は受かるという経験者談などを耳にするにつれ、何が何でも受験すべきという熱意が持てそうにない、というのが正直なところでした。ハロワで国際ビジネスの教室に通わなければ日商簿記3級を受けることはなかったと思います。ところが簿記の授業である「会計基礎」の初日、愚者(サイト主)の認識がガラリと変わりました。

フリーランスの講師の方に生き方を学ぶ

大原簿記学校には、簿記を教えるプロの先生がひしめいていて、どの先生に教わっても、多分独学で学ぶよりは断然効率よく、楽しく身に付くのではないかと思います。とはいえ愚者(サイト主)がラッキーだったのは、講師の方がフリーランスだったことでした。

ハロワの学校なので、究極の目的は就職。失業保険を払うような会社の正社員になって、ハロワの仕組みを支えることではないかと思うのですが、愚者(サイト主)が教わったのは、大原簿記学校に業務委託契約で雇用されているフリーランスの先生でした。

愚者(サイト主)も基本、就職も視野に入れていたのですが、バイトを除いて、大卒後は会社員しか経験しておらず、そんな人生に物足りなさも感じていたので、この機会に自営業ノウハウも教えてもらおう! と決意したのでした。

授業の2日目が2月下旬だったのでちょうど、確定申告の話になり、当たり前ですが、講師の先生は青色申告を毎年行っていて、経理ソフトは特に使わず、エクセルだけで仕訳を行い、P/LやB/Sを作り、e-taxで送信して、申告は一瞬で終わったとか。そしてその第一歩がこの簿記3級だというので、俄然、やる気が出てきました。そして翌年には自分もe-taxで青色申告をするまでになったのです(*注2)!

電卓が合否を分ける

簿記の授業初日、講師の先生からはまず「電卓は必ず持ってきてください。12桁のものをオススメします。英文会計でも電卓を使うので、12桁の電卓を持っていない人はこの機会に購入してください」と言われました。スマホの電卓で済まそうと思っている生徒さんがいるのか「スマホは遅いですからね」と釘を差していましたが、日商簿記検定の概要が分かるにつれ、「良い電卓は必携」であることを実感しました。とにかく時間が足りないのです。通関士の試験でも良い電卓は合否を左右するそうなので、くらげさんのサイト(通関士の独学:独学のオキテ)を参考に、早速電卓を購入しました。

定年退職前に勤めていた会社の経理部の人が、華麗な電卓さばきを見せていて「すごいなー、プロだなー」と尊敬する反面、「エクセルがある今、その技術って必要?」とも思っていたのですが、簿記の勉強をするにつれ、「電卓を早く、正確に打てないと高得点は取れない」ということが分かってきました。タッチタイピングは大学の頃、パンチカードにプログラムを打ち込む際、1本指では埒が明かないと思い知り、虎ノ門タイピスト学校に夏休み通って身に付け、それ以来の愚者(サイト主)の人生を大いに助けてもらってきました(大げさな話ではなく)。簿記試験のためには電卓技も鍛えておかなくては、と自習サイトを調べ、ハロワの休み時間にちょこちょこ練習しました。愚者(サイト主)が参考にしたのは以下の4サイトです。

左手で打ち、基本5本指全部使うという形に落ち着きました。試験が終わるとあまり電卓を使うことがなくなったのでスキルが身につくことがありませんでした。英会話と同じで、経理の仕事に就くことになれば毎日使うわけですから、自然と体に染み込むのでしょうけど。

何もかも持参を忘れ、コンビニに救われる

簿記の授業の2回目、いきなりテキストと電卓を忘れるというミスを犯してしまいました! 別の授業と勘違いしてしまった(見る場所が1コマずれていた)のです。ハロワの初日、手袋を落とすという失敗をしましたが、定年退職してしばらくのんびりしていた後遺症はかなりのものでした。前日に翌日の授業に必要なものを用意する際、指差し点呼や、時間割にチェックを入れるなど、再発を防ぐ仕組みを作らねば、と思いました。

電卓はコンビニで安いやつを買い、テキストは学校で借りて(定期的に忘れる学生がいて予備のテキストや問題集が常備されています)、休み時間にコンビニでコピーしました。何から何まで揃うコンビニ。本当にありがたい。大原簿記学校のすぐ隣にあって助かりました。

自習サイトで補強

2月、3月の2か月の授業でほぼ簿記3級のテキスト範囲はカバーし、最後の1か月間である4月は主に英文会計の授業でしたので、1か月で受験した貿易実務検定C級とは違い、ハロワの授業だけで試験を受けるのに十分な知識はインプットされましたが、確実に答案にアウトプットできるようになっているのか? という点は、はなはだ疑問でした。大原簿記学校では4月に模擬試験問題(簿記か英文会計か選べる)をもらって解く授業も予定されていましたが、その前に受験しようと思っていたので、インターネットの簿記自習サイトを押さえとして2つほど試してみました。

Study Pro 3級に特化した自習サイト。ペンギンキャラがかわいい。模試も付いていて親切。
いぬぼき 3級と2級が自習できる。3級には動画もある。

仕訳だけに特化したサイトもスキマ時間に利用しました。

さらにTACやクレアールなどの予備校は無料模試を配布しているので、不安な人は利用してもいいかもしれません。

ネット受験を使って、受講2か月後に日商簿記3級を受ける

ハロワの簿記の授業4回目の3月2日に、簿記検定はネット受験ができるということが分かり、自宅で調べ始めました(*注3)。貿易実務検定C級を3月に受ける翌月の4月に日商簿記3級を受験すべく、受験の申し込みをしたのは3月7日。その日は貿易実務検定C級の試験日でしたので、貿易実務検定C級の受験が終わったらすぐに申し込んだというわけです。

貿易実務検定C級は自宅のPCで受験できましたが、日商簿記3級のネット受験はテストセンターという会場まで出向かなければなりません。反面、ほぼ毎日受験可能で、空きさえあれば3日前までに申し込めば受験できるというすぐれものでした(統一試験(筆記試験)は年間3回決まった日程で行われているようです。※東京23区では個人はネット受験のみ)。思い立ったらすぐ受験できる。不合格だったらすぐ再チャレンジできる! 便利な世の中になったものです。

愚者(サイト主)の場合、受験日は1か月先&空きがある&ハロワの教室がお休みの日のうちの一番近い日ということで、4月11日(日)に決定。家から電車で行くのに便利な会場、「高田馬場テストセンター」に申し込みました。受験料は3,400円。貿易実務検定C級の6,270円に比べるとかなりお安かったです。当時はCOVID-19が流行っていたので、持ち物は本人確認証の他に「マスク」と記載されていました(今は不要)。電卓は持ち込み可(当たり前ですよね)とありましたが、筆記用具は不要と記載されていて、実はこれがワナだったのです……。

日商簿記3級は7割が合格ライン。問題数は3問で、100点中45点が第1問の仕訳問題、勘定記入や伝票会計問題が第2問で20点、第3問の決算問題が35点、合計して70点以上取れば合格です。最も時間の掛かる決算問題から手を付け、確実に点が取れる仕訳問題をミスなく解き、余裕があれば第2問に手を付けることにしました。

講師の先生から「(決算問題で)当期純利益は『捨て問』。当期純利益繰越利益剰余金が合ったらラッキーくらいに考えた方がいい。全部合うことは無いので、部分点を取りに行くこと」などと言われていたのですが、試験当日、第3問の左右が合わなかったのです!

原因として考えられるのは、模試はすべて紙の問題を使っていたため、鉛筆で書き込みながら解くことに慣れてしまい(*注4)、筆記用具が使えないネット試験では、見直しすることが容易ではなかったからです。一瞬、パニックになりそうでしたが、講師の先生の言葉を思い出し、頭から解き直し、もしかすると1回目のほうが合っていたかもしれませんが、解き直しで違う数字が出たら、答えを変え、制限時間ギリギリまで修正していきました。

結果、まさに合格基準スレスレで合格し、電子合格証PDFをゲットできました。

これからの時代、経理ソフトを使うことも多いでしょうから、紙の試験より、ネット受験のほうが実務的なのかもしれませんが、模擬試験も同じくネットで練習しないといけないですね。かなり解答する感触が違うなあと思いました。

注1

簿記の勉強を始めてみて、ハプスブルク家と複式簿記で検索してみたのですが、それらしき記述がどうしても見つかりません。愚者(サイト主)の勘違いだったかもしれません。NHK、アーカイブが気軽に見られないのでチェックしようがないですね。

注2

青色申告のことは「ハローワークの公共職業訓練を受講しました(その8 BATIC(国際会計検定)受験)。」の「先生から学んだ2つのこと」にも書きましたがExcelB(エクセル簿記)という無料ソフトを使いました。ただし、ExcelBにダイレクトに入力するのではなく、自分用に作ったエクセルに仕訳して、確定申告前に1年分の仕訳をExcelBにコピペします。毎月決まった金額の費用や収入が発生する場合、予めコピーできますし、自宅を仕事場にしているので、光熱費などをどのくらいの割合を経費にするか計算するのにとても便利だからです。そのアイデアはそうたろさんのサイト(【シンプル最速】エクセル簿記による仕訳帳の作り方※無料テンプレート付)に教わりました。特に「事業主借」「事業主貸」という勘定科目の使い方はとても参考になりました。

注3

2020年12月よりも前の試験は年3回、試験時間が120分のペーパー試験で、合格すると賞状がもらえました。2020年12月から随時受験可能なネット受験が加わり、3級の場合、試験時間が60分で、賞状から電子合格証に変わりました。2021年度からは年3回のペーパー試験も試験時間が60分になるなど、COVID-19で検定試験を取り巻く環境の変化は著しいものがあったようです。

注4

時間短縮のために勘定科目の短縮形を自分なりに決めておくと仕訳の記載が早くなると言われ、当座預金→当座(よ)、現金→現、売掛金→売掛、給与→給など、一覧表にしたりしましたが、ネット試験ではこれ、まったく使えないテクニックなのですよね……。

(「ハローワークの公共職業訓練を受講しました(その8 BATIC(国際会計検定)受験)。へ続く)。

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