なぜ自習なのか?

教室の授業のスピードは、個人個人のペースに合わない

 学校での学習は、先生の講義を聞くことが基本です。そうすると先生の話のペースが、
「遅すぎて、気が散る(暇なので別のことを考えてしまう)」ことがあります。
また逆に、「早すぎて、ついていけない、今の話をもう一度聞きたい」という
場合もありますね。録画教材なら「前に戻る」ということも可能ですが、
学校だとそうはいきません。

 その点、自習は自分のペースで自由に進められます。飲食も自由だし、音楽を聞きながら、
寝転がりながら、家にいたまま、好きな時間に行うことができます。

そもそも気が散ることは悪いことでしょうか?

何かを考え事をしている時、別のアイデアが浮かび、興味が広がることがあります。
ふと疑問が浮かび、それを解決しないままでは先に進みたくない、なんてことも
ありますよね。

でも、教室の授業だとそれは許されません。授業がどんどん進行してしまいます。
教えられることを学ぶより、自分が興味を持ったことを学ぶほうがずっと深く
学ぶことができるのに。集中することは良いことですが、集中し続ける、受動的
学習を長く続ける弊害もまた、大きいのです。

人の話を聞くことが最良なのでしょうか?

聞き上手は多くの場合、美徳とされています。しかし聞き上手に徹するあまり、
自分で考える、発言する、調べて自力で解決するような力は、なかなか
身につきません。

限られた授業時間内に、教えるべき項目を順調に消化すべく、先生は生徒に
疑問を抱かせないように教室をコントロールします。生徒もほうも教師の
意図を察知して、授業を円滑に進めるべく、授業中には質問せず、授業が
長引かないよう、波風たてず、大人しく授業を受けます。

休み時間に熱心に質問する生徒はまれで、移動で忙しく、教師も次の授業の
準備があるので、質問が長引くと、気が気ではありません。

教師と生徒が1対1、家庭教師なら、気軽に質問できます。しかし、
家庭教師を雇うと、かなりの金額になってしまいます。

集団での学びは「ピア・ラーニング」が良い

とはいえ、常に「自習」が一番優れた学習方法というわけではありません。既に
出来上がっている学問を効率よく学ぶのに適していますが、学習者同士が対話
しながら、協力し合って学ぶ「ピア・ラーニング」は、高度な学習、未解決分野の
学習にとっては、非常に有益な学習方法です。人間は社会的な動物なので、他者
からの刺激によって強く影響されます。特に怠けてしまいがちな人は、適宜、
ピア・ラーニングを取り入れると良いでしょう。

SNSや知人へのメールで自分の学習目標や状態を公表するのも良いですね。
後にはひけない状況を作り出せます。