詐欺本を継続的に読む理由
愚者(サイト主)はよ~く詐欺に引っかかります。とりわけ近年はネット詐欺に引っかかっています。たまたま運が良かったので今のところ金銭的な実害は無いのですが、途中で気づくたびに、何度も懲りない自分に嫌気が差してしまいます。
また愚者(サイト主)の周りにも騙された人は多くいて、第三者である自分が聞いても、「騙されないようにするのは至難の業かも」「ひょっとしたら自分も引っかかっていたかも」と思うようなことばかりだったりします。
何か抜本的な対策や原因の分析が必要なのではないかと思い、努めて継続的にその手の対策本を読むようにはしています。
初期の頃に読んだのが橘玲氏推薦の『全員“カモ”: 「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法』です。翻訳本なので日本の実情にピッタリ当てはまる本ではありませんが、ダマされる人の原因について本質的な指摘がなされています。
「人は誰しも騙される」を前提として対処する
本書を読んで最初に驚いたのは、
「全く騙されないようにすると生活に不便なので、少しは騙される(ものだ。その上で)できることは
『大きな買物はしない』
どんな人も騙される。やるべきは
『少し受け入れ、多く確認』
しかない。」
という箇所です。
「絶対騙されたくない、少しも騙されてはいけない」と思っていた愚者(サイト主)にとって、これは目から鱗でした。
今までちょこちょこ騙されてきたのですが、大きな被害がなかったのは、
・適度に忙しかったり、いい人じゃないので、相手からの説得を聞くのが途中で嫌になる
からではないかと思いました。
逆に、お金に余裕ができたり、暇だったりした時は危ないわけです。
本書は以下の原則について詳細に解説しています。
・4つのフック(一貫性、親近性、正確性、有効性)
詐欺対策を職業にしている人には良いのかもしれませんが、実生活に必要なコツを手っ取り早く身に着けたい程度の愚者(サイト主)にとっては、正直、こう分類されてもなあ、と思ってしまいました(笑)。すみません。
とはいえ、事例や解説はとても面白いので、厚さ(360P)の割にはサクサク読めます。
→霊媒師に行方不明の子どもは死んだと予言された親が自殺、後に子どもが発見される
→ワクチンを接種しても死なない人、接種しないで死んだ人の数を調べない
→「ロシアが武力行使することはない」と思い込む←で、ウクライナ紛争が起こりましたね
・入手できる証拠・法令に気づかなったことは、詐欺を見逃したり、知らぬ間に犯罪に関与した過失責任から法的に逃れることはできない。気づかない、隠れた思い込みで意思決定が歪めてしまうことが最も危険←兵庫県知事問題って、まさにこれですね
・政治家は聞かれた質問に答えるよりも、聞かれていない質問に答えるほうが得意←兵庫県知事やトランプの抗弁、石丸論法などが当てはまります。ちゃんと答えるまで喰い下がらないと
・カジノ経営で失敗したトランプ。TV番組「アプレンティス」でイメージを高めた。親しみを信頼に変えた。テレビは強力な装置だ←本書が出た翌年には、それがテレビからYouTubeに変わりましたね
・直感だけを頼りに素早く確信をもって決断できると自負する成功者は、より騙されやすい←銀行屋に騙されて倒産したあの社長やこの社長が思い浮かびます(涙)
・デタラメがまかり通るのは、真実かどうかを評価することが難しい、嘘とは言い切れないから。逆に言うと真実か偽りかをはっきりさせる具体的な証拠が見つけられなければ、デタラメと疑うべき←この手の「言い切り」デマはもうYouTubeに嫌というほど溢れてますね
極めつけがこれです。
万一、カモにされそうになったら、
「なぜ自分だけ? 他にもっと適切な人がいるはず」
「私が今すべきこと? 相手の都合かも」
「この出会いは正当?」
と疑え。質問をしまくって、相手の時間を奪ってみよう。
第三者目線になれないほど夢中になってしまっていたら、
無関係な誰かに代わりにやってもらおう。
ちょっと高度なテクニックですが、著者が勧める「質問の3原則」は習慣としておくといいかも。
2)反対意見にどんなものがありますか?(主張の浅さを暴ける)
3)もっといいオファーはないですか?(選択肢が他にないなら怪しい)
騙される人はお人好しだから、?????ような質問をしないもの。逆に言えば、??????し続ければ、相手のほうから逃げていくのだそう。
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それにしてもこれだけトランプについて批判している本が出ているのに(原著が発売されたのは2023年7月)、2024年にトランプが再選されたのですから、人は何度でも騙されるのですねえ。
日本の女性が狙われやすい国際ロマンス詐欺
そして、体験談として読んでみたのが『毒の恋 7500万円を奪われた「実録・国際ロマンス詐欺」』です。自分にも同じようなことがあったため、本書はインパクトがありました。
著者の特性、とりわけ境遇について、とても考えさせられました。
2)漫画『ビバ!バレーボール』がヒットしますが、その後、仕事に行き詰まりを感じていた30歳代の頃、新幹線で乗り合わせた、ハンサムで優しい男性と結婚。夫の地元の三重県で3人の子どもを育て、漫画家業を中断しますが、レディースコミックブーム到来で、再び創作活動を始め、自身の境遇を創作活動に役立っていきます。一方で東京にいた頃に担当さんに嫉妬し事件を起こすような夫のDVに苦しめられます。ほとんどヒモ状態で、浮気、浪費、子どもへの暴力の3拍子揃った、絵に描いたような夫に3000万円とランボルギーニを渡して離婚します。
3)その後、漫画家としては順調な日々を送るのですが、「心のどこかで、愚痴や心配事を聞いてくれる、日々の出来事を話せるやさしいパートナーが傍にいてくれること」を願う気持ちと「年齢を重ねていくにつれ、募る不安(仕事がなくなる、健康問題、貯蓄が十分か、子どもたちの行く末、などなど)」という「心の隙間」が育っていきました。ネットの仮想世界で大学生男子アバターと交流。リアルの世界で会いたいと言われ、仮想世界から去ります。そのタイミングに犯人が現れました。娘に頼んでハリウッドスターのSNS投稿に「いいね」のつもりでハートマークを押してもらったのがきっかけで、偽ハリウッドスターからフェイスブックを通してコンタクトされてしまったのです。
もし著者が、アメリカ人だったら(おかしな英語に気づく)、東京に生まれていたら(実家は長野の農家)、NHKの朝の連ドラの『虎に翼』の寅子の父親・猪爪直言氏のような進歩的な父親がいて弁護士になっていたら、結婚相手が佐田優三さんのような協力的な夫だったら、夫の戦死後にパートナーとなった同業者の星航一さんのような対等な関係になれる男性に出会っていたら……今回のような詐欺に遭わずに済んだのではないかと悔やまれます。
騙された原因を著者がまとめていますので、気になった箇所を紹介します。
1)個人情報を公開している
有名人&漫画家である著者は自身のSNSのアカウントに職業がホームページURLを載せていました。お金になると犯人に思われ、有名人から突然声が掛かっても、自分も有名人だからと思ってしまい、疑問を抱くことができませんでした。
2)デジタル技術に騙される
IT知識が全くなければネット詐欺に遭わずに済んだのですが、子どもに手伝ってもらいネットに触れ、フェイク画像や動画に騙され、翻訳ソフトで英語でやり取りができたため、ネイティブなら妙だと思う表現も、自分が信じたい内容に翻案して受け止めてしまいました。
3)現実世界から逃避したがる
意外性を愉しんでしまう漫画家の性分や、付け込まれる心の隙間がありました。
4)家族を支配していた構造
金策に追われる著者は2人の子どもたちに借金を頼みます。最後は3人目の子どもに指摘されて、目が覚めるのですが、当初は逆らう子どもを強烈に攻撃していました。女手一つで3人の子どもを養ってきた自負が子どもを絶対的に支配し、批判を受け付けない権力構造を作っていたのです。
5)お金に余裕がある
貯金額や老後の心配をする割には、お金を都合できる財力が著者にはありました。将来は何倍にもなって報われるからと、次々と注ぎ込んでいくのですが、犯人に泣きつかれ、しつこく迫られて、払ってしまったようにも思えます。本当にお金に困っていたら、そもそも犯人から声をかけられなかったし、しつこく迫られていなかったですものね。
上記5つ全てに当てはまらなくても1つでも思い当たる節がある日本女性は多いのではないでしょうか?
今は頼りになる夫と幸せな結婚生活を送っていても、子どもが巣立ち、夫に先立たれて、空の巣症候群になったら?
今は稼いでいて一人暮らしを謳歌していても、年を取って孤独な中、将来や健康に不安を感じたりしたら?
女性を騙そうと思っている男性にたまたま狙われ、警察も取り合ってくれなかったら?(大抵取り合ってくれませんし、警察に訴えた著者の場合も結局、犯人を見つけられず、お金も取り返せませんでした)
愚者(サイト主)の場合もその昔、Linkedin(ビジネスに特化した世界最大のプロフェッショナル向けソーシャルネットワーキングサービス。BL好きなインドネシアのゲイ留学生に招待されて入ったのがきっかけ)からconnection requestが来て、承諾してみたのですが、
・シリアで国連活動に従事するアメリカ人医師
・ロシア人宇宙飛行士
・貿易を行っている外国人事業家
・シリアで国連軍に参加している韓国人
と外国人男性ばかりで、全員が「LINEでやり取りしたい」と言ってきました。もうその時点で超怪しいのですが、当時は「LINEのほうが便利だから?」と呑気に構えていました。
しばらくして、一人からお金の話が出たので、
「まずは親類を頼るべきでは?」
と極めて常識的な、相手にしてみれば期待を裏切る返答をし、相手の意味不明な言い訳にいちいち反論するのが面倒になってきたので、LINEの友だちから一方的に削除しました。そのことを
「こないだロマンス詐欺に引っかかりそうになってね……」
と、他の人に言ったら、途端に連絡して来なくなりました。たまたま忙しいのかな~くらいに思っていたところ、国際ロマンス詐欺の記事を頻繁に目にするようになりました。
外国人男性からのconnection requestは例外なく詐欺目的なのだとは思いもよりませんでしたが、考えてみれば、外国人男性が自分に興味を持つ理由など、あるはずがないのです(笑)。
海外の女性とネットで漫画や映画の話をするのが好きな愚者(サイト主)ですが、同じような感覚で??(??)と????????はいけないのだと悟りました。
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下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる? 最新ネット詐欺の巧妙さ
次に読んだのが、近年の詐欺について、初心者向けに傾向と対策をまとめたミニムック『知らないと騙される! 詐欺の最新手口』です。さすが宝島社刊だけあって、読みやすく、詐欺の一般的知識と最近のトレンドがお手軽に学べます。
最近の詐欺は高度になっていて、以下のようにいくら自衛しても防げない手口があるのには驚きました。
少額クレジットカード詐欺)クレジットマスターアタックとも呼ばれ、コンピュータプログラムがクレジットカード情報(クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード)を総当りでテストし、当たれば不正利用するというもの。少額使用されるとカード会社も不正が見つけにくい。
たまたま不運にも、クレジットカードマスターアタックをされてしまった場合、60日以内に気づけば請求を止めることができます。クレジットカード控えを必ずもらい、クレジットカード会社の明細(かならずダウンロードして毎月チェック)や速報通知を豆にチェック。あまり使わないカードは解約して整理しましょう。
他にも「国際電話詐欺」「QRコード詐欺」「サポート詐欺」「ワンクリック詐欺」など、知っておいたほうがいい詐欺手口が解説されています。
巻末の対策7か条はとても参考になります。
2)テレビなどニュースで??の詐欺手口を知る←イオンカード不正利用とかですね
3)??かどうか、怖がらずに??先に確認する←SBI証券詐欺メールとかですね
4)お金に関しては??説で考える。(誰もがお釣りの)計算は間違えるもの。嘘や騙しだと思え
5)??の話が出たら詐欺だと思え
6)??を過信しない
7)??に相談 相談窓口は#9110 「????????法」で相手の口座を凍結できる
+α)??に相談する 第三者の目で見てもらえる
子ども用に書かれたお金の本にも役立つ情報が
他にも2019年刊と少し古い本ではありますが『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』という翻訳本の「第9章 金融詐欺の基本」にも、基本的&非常に参考になる記述がありますので、そこだけでも読んでみてください。
●クレジットカード情報は狙われる。不正利用をカード会社に訴えれば負担しなくて済む。不正利用されたら、すぐにカード番号を新しくする。カード明細はできるだけ頻繁にチェック。不審な取引がないか確認。これが詐欺の最初の防衛線。身に覚えがない場合はたとえ少額でも電話で確認。
●銀行口座からお金を盗まれるのはもっと危険。キャッシュカード、暗証番号、ネットバンキングのIDやパスワード漏洩に気をつける。ATM詐欺は銀行が負担してくれる。ATMでは操作を他人に見られないようにする。
●個人情報(住所、氏名、生年月日、クレジットカード番号など)は安易に人に教えない。パスワードや暗証番号はどんな時にも人に教えない。SNSに個人情報を流さない。
●パスワードが他人にばれないようにするために、複雑にし、定期的に変更する。最低でも12文字以上。大文字小文字数字記号を組み合わせ、意味のない言葉の羅列に。??にしか分からないような言葉を組み合わせる。会社のロッカー番号、身長、100メートル走の記録、TOEIC最高点数、好きな作家、番組、外国などを組み合わせる。最低でも年に1回は変える。ネットバンキングパスワードは一番複雑にする。
●キャッシュカードの暗証番号をカードに書いたり、書いたメモを??に入れたりしない。
●重要な個人情報は??の安全な場所に保管。?と??が一番。パソコン保存はハッキングにあったら終わり。
●電子機器に保存された個人情報を守る手段はすべて実行する。データのバックアップ。セキュリティーソフトのインストール。無線ネットワークはパスワードで守られていることを確認。たとえ守られていてもお金に関する情報は無線で送らないほうが無難。ケーブルでネットにつなぐ。街のWi-fiは使わない。スマホの場合も、パスワードロックは必ず掛ける。信頼できないアプリは入れない。アンドロイドのアプリは特に危険。データバックアップも必要。スマホにもセキュリティソフトを入れる。
●ゴミ出しに注意。住所や個人情報、クレジットカード明細はシュレッダー。古いクレジットカードやキャッシュカードはハサミで切って捨てる。
●ネット詐欺に合わないように:知らない人からの添付ファイルは開けない。知っている人からのメールでも本文がなければ添付ファイルは開かない。
●予約確認メールは要注意。予約していないならクリックしない。
・あなたと取引したい人はいない。取引するために何か教えないといけなくなる。
・あなたは宝くじに当たっていない。当選メールは詐欺。
・土地や財産相続メールも詐欺。
・Amazonなどのネットショップからのメール。アンケートやクーポンを装うことがある。スパムフィルター除けのためにわざと文字を「画像」にしていたり、意味の無い言葉を入れたりするので、気づくこと。ドメイン名が微妙に違っていたり、メールアドレスが変だったりするのでよく見る。謝礼金額が大きすぎる、パスワードを直接聞いてくることも。
・相手の身分証を確認、会社の名前が信頼できるか調べる
・大きな金額のものは相場をまず調べる
・「今だけのチャンス」などど急がせる、「特別オファー」など怪しい話には近づかない。
・「楽して設ける秘密の方法」。最初は安かったり、無料だったりする。「無料・リクスは一切無い・秘密を教える・人生が変わる・誰でも成功できる」など、うますぎる儲け話を信じない。
・投資詐欺:見分けるには
1)リターンが高すぎること
2)運用成績が安定しすぎること
他にも「出資金をなかなか返さない」「投資内容を秘密にしている」「仕組みが複雑すぎる」などは詐欺の証拠。
・現金払いが5%以上値引きなら要注意。現金で払ってしまうと返金が難しくなる
・仕事が完成するまでお金は払わない、支払いは可能な限りクレジットカードで払う
・金融詐欺:年齢の高い人が被害に遭いやすい。支払い方法をプリペイドカードでと言ってきたら怪しい。勝手に担保にされてしまう担保権詐欺もある。
・アムウェイなどのマルチ商法。商品を自腹で買って、身内などを頼って買ってもらう、会員に買い取らせる。強引な会員勧誘など要注意。
その他
・デイトレーダー:証券会社が手数料を儲けるだけ。
・仮想通貨は投資の対象としてはリスクが高い。手を出さないほうが良い。
そして「何か困ったら消費者センターに相談」です。
他にも日本ではレアケースかもですが、こんな犯罪と対策の指摘がありました。
●信用情報を年に一度確認。見に覚えのないローン申請、借金の残高があれば個人情報が盗まれている可能性が高い。ただし確認するには有料。CICは500円(インターネット開示の場合)、JICCは500円(窓口開示の場合)、全国銀行個人信用情報センター(JPIC)は1000円の手数料が発生します。
著者が娘の金融教育のために書いた本書にはお金についての基本的で役立つ知識が平易な言葉で書かれています。これからを生きるティーンエイジャーに役立つだけでなく、中高年者にとっても、日頃の思い込みが間違っていないかの総点検のために、定年前までに是非一読をオススメします。
人の振り見て我が振り直せ
最後に愚者(サイト主)自身が出会った詐欺被害者や詐欺もどきの一例を紹介します。
・若い頃に通っていたカルチャーセンターの同級生からの突然の留守電
家人が黙って消去していました。「今頃連絡があるのは大抵金策だよ」と。愚者(サイト主)が一人だったら取ってしまったかもしれません(((((;゚Д゚))))ガクガク)。何十年振りに連絡が来た知人・親戚には要注意です。
・アマゾンや楽天で品切れていた商品が販売中の無名通販サイトにクレジットカード情報を入れてしまいまうが、反応が無いので、もう1枚入力してしまう
西友の無人レジでエラーになり、店の人に言われたのでクレジットカード会社に電話したところ「不正使用が見つかってロックされている」とのこと! 血の気がサ~っと引きました。もう1社にも電話してみると、こちらにも不正が見つかっていて、慌てて両方を停止してもらい新たな番号で再発行。幸いにも不正請求はされませんでした。カード会社からは「後日、警察から連絡が行くかも」と言われましたが、結局連絡は来ず。その後は無名のサイトでは通販しないことを肝に銘じました。
・退職金を狙われた男性
友人に事業を勧められて騙され、自殺。
新築しようとし、不動産詐欺に遭い、家を手放す。
すべて大企業の正社員男性なので、自分には関係なさそうですが、その家族が愚者(サイト主)の知人だったりするので、気の毒でなりません。他にも遺産相続でまとまったお金が手に入った親類が悪徳業者に騙されて高額の取引を持ちかけられたなんて話もあり、お金が無いのも苦しいですが、お金があるのも狙われる心配があるのだなと思いました。
・健康食品販売会員を勧めてきた情報感度が高い仮想通貨好きの知人
それとなく話を逸らし、提案をお断りしました。知人だとなかなか断りにくいですよね。噂話やネット情報に詳しく、全部が全部ウソではない、善意で言ってきてくれるような、物知りな友人ならなおさらです。世間が反ワクを話題にする遥か前にいち早くその手の海外テレビニュースを教えてくれたのもこの人でした。
・姉の病気が心配な時に、道端で「手相」を見てくれた人に、宗教的な集まりに誘われる
今思い出すと、まさに典型的な宗教勧誘なのですが、当時は「それで姉の病気が良くなるかも」と思ってしまい、何度か参加してみました。でも、段々行くのが面倒になり、行かなくなると、最後は会社にまで来られてしまい……とはいえ、めっちゃ忙しかったので、断り続けたので、相手も諦めたのか、それっきりに。効率が悪い獲物を深追いしない相手で良かったです。
・特売当選のメールが来て、期限を切られていたので、性懲りもなく、クレジットカード情報を入れてしまい、ウイルスソフトに怒られる
またまたカードを停止する羽目に。クレジットカード枚数がそもそも多すぎる(勧誘に断りきれず増えてしまう時点でいいカモでした)ので、この機会に整理をしました。最近もフェイスブックで「ウイルス感染警告メッセージ」が出て驚いたのですが、「これは詐欺」と思い、フェイスブックを閉じました。その後、引っかかった漫画家さんの怒りの書き込みSNS投稿を見て、「ああ、あれか」と同情しました。SNS詐欺はその都度、運営側を訴えたほうがいいですね。オレンジページやクラシルの「性的広告」が問題になる昨今、悪徳広告の制限はもっと強化されるべきです。非通知の迷惑電話も異常な頻度なら、電話会社が自動的に止めてほしい、迷惑メールならスパムフィルターがあるのに、と思います。
・三木谷浩史を名乗るメールが来て、NISA相談を受付けるLINEを紹介される。
またまた性懲りもなく友だち登録してしまったのですが、ニュースで森永卓郎さんなどの名前を語った有名人投資詐欺が話題になっているのを知り、慌ててLINEから削除しました。三木谷さんとか楽天証券関係のメールだと勘違いしてしまうところが巧妙ですよね。もう企業LINE登録は増やさないのが一番です~。
というわけで、今後もまだまだ騙されますが、詐欺本研究や詐欺ニュースを見て日々精進して参ります。
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