題名とその由来(最後に読まれる方がベターかもしれません)
著者
STEPPING TO JONAH
parts 1-4
by Kirby Crow

ヨナへの道(注:「神は慈悲深く、命令に従わない者でも、心から悔い改めれば、セカンドチャンスを与えるものである」という教訓話である旧約聖書のヨナ書に由来する。ヨナが辿った道をクワイ=ガンとオビ=ワンも辿るという意。神は預言者ヨナにニネベの町の邪悪な人々に、改心しなければ天罰が下ると説得に行くよう命じるのだが、ユダヤ人の敵国アッシリアの首都、ニネベの民を救うことをヨナは拒否し、神と自らの義務から逃げ出すために船に乗る。そのため神は暴風雨を起こし、船は沈没しそうになる。船員がくじ引きで神の怒りを買った自分を選び出すまで黙っていたヨナは、「私が神の命令に背いたせいだ」と船外にその身を投げ出す。嵐は収まり、ヨナはクジラに飲み込まれてしまう。命令に従わなかったことを後悔したヨナは3日後にクジラから排出され、ニネベに向かう。しかし神がヨナとニネベの人々に示したような慈悲を示す代わりに、ニネベの人々が改心したにも関わらず、ヨナは最終的にニネベの滅亡を望んだ。この作品の最初の3パート<First Blush, First Touch, First Kiss>はオビ及びクワイの「自分の気持ちに対する気付きと逃避(マスターは自分で嵐を招いていながら、自分からは何もしない)と受容」を表し、ヨナの「自らの義務の拒否と理解」になぞらえている。最後のパート<First Love>では文字通りの比喩から作者はさらにひねりを加えている。神のニネベの民への慈悲をヨナが理解できずに、丘でニネベの町が滅びるのを待っていたヨナに神はトウゴマの蔓で日陰を作ってやるが、せっかく伸びたトウゴマをさらに神は、一日で虫に食べさせ、枯らせてしまい、落胆と憤怒を覚えるヨナを照りつける日の光で苦しめるのに対して、オビだけがまだ自らの盲従の愚かさを理解できずにマスターに叱咤される点は同じだが、神はあくまでもヨナに「子の父に対する絶対的な服従」(ヨナは神の所業を見て、自らの手で創造したニネベを滅ぼさなかった神の慈悲を悟る)を強いたのに対して、オビは(slashものによく描かれる理想的な対等なパートナーシップの現れである)「自らの意志で行動を選択する」に至る点が異なっている。作者によれば、作者が先日見た、映画『スタートレック II - カーンの逆襲』(オリジナルシリーズ:TOSの第22話「宇宙の帝王」:Space Seedの続編にあたる)に登場した『白鯨』のエピソードにも刺激されたそうで、人間の力を越えた巨大な存在である「くじら」が昔から文学作品にフィーチャーされていることに非常に興味を持ったのがきっかけになったと語っている)
第1作(全4部作)
カービー・クロウ著

原作・カップリング・レイティング・警告Archive
収録サイト
Star Wars: TPM- Qui-Gon/Obi-Wan - rated PG/ angst, suggestion of sex.

スターウォーズ:TPM(ザ・ファントム・メナス)−クワイ=ガン/オビ=ワン−PG(Parental Guidance:親の同意が必要)指定/心理的葛藤もの、セックスを連想させる表現あり

MA,SWAL only

MA(Master&Apprentice:師匠と弟子サイト)、SWAL(SWA-L SW Slash Archive:スターウォーズ・スラッシュ集サイト)のみ

Author's Notes
著者覚え書き
A 4-part series of initial movements and advances before our heroes become lovers, occurring a year before the events of TPM
Obvious "Rob Roy" river/standing stone scenes. I owe Blockbuster mucho moolah because oxide does wear off video if you fast-forward/rewind that many times.

著者覚え書き:この作品は4つのパートからなり、TPMの1年前にあたる、私たちのヒーローがカップルになる前の馴れ初めとその進展についてのお話です。
映画「ロブ・ロイ」(注:クワイ=ガンを演じたリーアム・ニースンが主演するハイランダーの話)に登場する川や切り立った巨岩の情景の明らかな引用箇所があります。『ブロックバスター』(カービーがお世話になっているレンタルビデオ屋らしい)には大変お世話になりました(mucho moolah=スペイン語much money)というのは、(私のように)高速の先送り、巻き戻しを何度もくりかえすと、酸化物によってビデオがとても痛むからです

Disclaimer
著作権に関する免責事項
characters portrayed within belong to George Lucas and Lucasfilm. However, this story is mine.

作品に描かれているキャラクターはジョージ・ルーカスとルーカスフィルムに帰属します。しかしながら、この作品は私が創作したものです

Feedback
お便り及び謝辞について
on-list or email. YES. PLEASE.
Many thanks to Destina Fortunato,for the use of her wonderful line;
"Expected, it is, for a Padawan to desire his Master."

MLまたは電子メールで。ええ、是非お願いします。
素晴らしい一文、「無理からぬことだ。弟子が自らのマスターに欲望を抱いてしまうのは」を使わせてくれたデスティナ・フォーチュネイトに大いに感謝いたします(注:デスティナ・フォーチュネイトの『Reflection』という作品にこの文章が登場する)。

STEPPING TO JONAH
ヨナへの道

parts 1-4
第1作(全4部作)

by Kirby Crow
カービー・クロウ著


 
First Blush
羞恥の芽生え

You have seen my body before. The naked form is nothing to be ashamed of. On many worlds there are, I know, nudity taboos, but such things are reasoned out of the young Padawan at the Jedi Temple.
お前はかつて私の肉体を見たことがあるはずだ。裸の身体自体は何ら恥ずべきものではない。現存する多くの社会で、ヌードがダブーとされているのは事実だ。だが、ジェダイ寺にいる若きパダワン(修行中の弟子)ならば、そのような事柄は合理的に対処(reason out=理論的に〜を解決する)するものだ。

Certainly I never allowed you to indulge in such pruderies once you came under my tutelage. A demure Jedi is laughable.
一旦私の指導下に入った以上は、かりにも性的なことに動揺するような真似を、私は絶対にお前には許さなかった。清純なジェダイなど笑止千万だからだ。

So why did you blush?
なのになぜ、お前は顔を赤らめたのだ? 

We spent the night wrapped in our cloaks on the shore of a swift river. The night was balmy, with a gentle wind scenting of evergreen, and the stars wheeling above. Certainly nothing to complain about.
我々は早瀬の岸辺で外套に身を包みながらその夜を共にした。すがすがしく、常緑樹が香る穏やかな風が吹き、頭上に星が巡ぐる夜だった。まさに申し分の無い一夜だったのだ。

In our many missions together we have slept on bare rock and in mudholes, on cliff tops and sandy beaches, huddled together for warmth, sharing the same breath. We have practiced and fought and bled together. I've dressed your wounds and you've dressed mine.
二人に与えられたあらゆる使命を全うする日々の中で、我々は時には岩の上にじかに、また泥の穴の中で、崖の突端や、砂浜で、眠ったものだ。暖を取るため互いの体を寄せ合い、互いの息を吹い合いながら。我々は修行に励み、闘い、血を流し合った。私はお前の傷の手当をし、私の手当はお前がした。

I daresay you know my body almost as well as I know it myself. Yet, this morning, when I strode naked from the hip-deep water of the river, your cheeks went pink and you turned away. Was it because of my physical state? Did you think I was aroused?
恐らくお前は、私以上に私の体を熟知していることだろう。なのに、今朝、腰まで浸かる深さの川から私が(性器を)むき出しのまま歩いてきたとき、お前の頬はうっすらと紅潮し、お前は私から顔を背けた。そうしたのは私の肉体がある状態を示していたせいだったのか? お前は私が欲望に駆られたとでも思ったのか?

Alas, at my age those waking states are less than commonplace. Unlike you, my young Padawan. There have been mornings I could have told the time by gauging the angle of your sundial.
嘆かわしいことだが、私の年では、いわゆる「朝立ち」はめったにないことなのだ。若いパダワンのお前とは違って。朝にお前の日時計の角度(オビ自身の朝立ち状態)を見て、しばしば私は時を当てることができたものだ。

I needed to relieve myself, was all. Next time I'll know to do it in the water if you're around. I suppose I looked as foolish as any man does who's waving it in the wind, so perhaps it was only the loss of my dignity that embarrassed you.
とどのつまり、私は放出(尿意を催して)しただけなのだ。今度、もしお前が近くに居合わせたら、水の中で放尿することにしよう。私は風の中でペニスを振り回している男のように間抜けヅラをしていたことだろう。恐らくはつまり、お前を戸惑わせたのは(私に性的な欲望を刺激されたのではなく、立ちションをしていた間抜けな姿に戸惑って)単に私の権威が失墜したせいなのだろう。

A Padawan does tend to have an inflated opinion of his Master. I should have spoken to you about it then, but there was fish for breakfast, and we were to rendezvous with our landing party shortly, and the moment passed. Soon, it was forgotten.
パダワンは自分のマスターについて、過大評価しすぎるきらいがある。私はそのこと(マスターも人間であり、愚かな行いもするということ)について、あの時、お前に話しておくべきだったのだ。それなのに、朝食の魚を早く食べなければならなかったり、じきに着陸部隊と落ち合わなければならなかったりして、ついつい好機を逸してしまった。そして、直に、それは忘れ去られてしまったのだ。

Until now, when all those warning signals are coming back to haunt me.
そういったあらゆる警告サインが、つきまとうかのように私を追いかけてきていた、今この瞬間まで。 


First Touch
最初の接触

You shied away from my body today. In a way, it was ridiculous. Seen through another light; tragic. A monumental failure on my part, watching impotently as the fabric of trust between us is shredded.
今日、お前は私の身体を避けた。そのような振る舞いは馬鹿げている。見方によっては、悲劇とも言える。このゆゆしき失態を招いたのは私だ。互いの信頼という織物がズタズタにされようとしているのを、手を拱いてただ眺めていたのだから。

We were in the isolated practice ring at the very top of the western wing of the academy, high above the ramparts of the city. A dim chamber of iron and wood, with a red circle painted on the floor.
街の城壁の高み、アカデミーの西翼部のまさに頂上に位置する、周囲から隔絶された演習場に我々はいた。鉄と木からなる薄暗い小部屋で、床には赤い円が描かれていた。

You had always preferred this ring because the younger Padawan's avoided it, and there was more room to practice the more advanced leaps and jumps that you loved to try.
年下のパダワンが避けているという理由から、お前はいつもこちらのリングのほうを好んでいた。日頃からお前が試してみたくてしかたがない難易度の高い、より遠く、より高い飛翔と跳躍を練習するのに(人が少ない分)広く使えるからだ。

  I have touched you a thousand times; turning your shoulders to the proper fighting stance, moving your fingers up the hilt of your lightsaber, correcting the tilt of your chin so that your eyes remained centered on your opponent. But today, as I stood behind you and watched you move through the intricate phases of swordplay, I called for you to halt.
私は幾度となくお前に触れてきた。正しい戦闘姿勢になるようお前の肩の向きを直し、ライトセイバーの柄を握るお前の指を上にずらし、相手の目から視線を外さぬよう、顎の角度を直すといった風に。だが、今日の私はお前の背後に立ち、剣術の上での難所を切り抜けるお前を眺めながら(直接接触するのを避けてしまい=>マスターも多少、意識していたために)、お前に停止するよう命令した。

Trained student that you are, you froze in your fighting posture, awaiting my correction. I approached you from behind, chiding you softly, and reached around you with both arms, grasping your wrists and turning them outward.
十分に訓練された学徒らしく、お前は闘う姿勢のまま凍り付いたようにじっと静止し、私の訂正を待っていた。私は背後からお前に近づき、やさしく諭した。そして両手をお前の前に回して、お前の手首を握ると、外側に向けさせた。 

  "It's not an axe, Obi-Wan. Grasp your weapon lightly. Control. Finesse. Skill. That is the way of a master swordfighter. Not brute force. Relax into your lightsaber. Think of it as the difference between a whip and a bludgeon."
「斧ではないのだ、オビ=ワン。武器は軽く握るのだ。加減し、微妙に、巧みに。それが優れた剣士への道なのだ。それは暴力によって達成されるものではない。ライトセイバーを持つときは力を入れすぎるな。鞭と棍棒ぐらい差があると思え」

  I was speaking softly, little more than a whisper, for my lips were so close to your ear that nothing more was needed. And then you shivered and turned your face slightly away from me.
私はそっと語りかけた。ささやきよりも控え目に。耳元に唇を寄せていたので、それ以上の(大声で言う)必要がなかったからだ。なのにお前は身を震わし、僅かだが私から顔を背けた。

Turned away. From me.
背けたのだ。この私から……。

I think I was too shocked to confront you. It hurt, as if you had denied me as your Master to the entire Jedi council. I stepped back, confused but hiding it.
ショックのあまり私はお前と顔を合わすことができそうになかった。私は傷ついた。ジェダイ評議会全体に対して、マスターとしての私自身を、まるでお前に否定されたような気がして。私は後ずさりした。戸惑いながらもそのことを悟られまいとして……。 

"Continue," I commanded, in a voice I hoped was steady.
「続けて……」
私は命じた。声に動揺の色が滲み出ないよう願いながら。 

  You began again the complicated dance, stepping forward, back, a parry, a thrust, and then a weak defense. Again, you needed correction, and for the first time in our relationship I hesitated giving it to you.
お前は再び、複雑な演舞を開始した。前進と後退を繰り返し、剣を払い、剣を突き、そして不出来な受け身ぶりを見せた。私は再び、お前を手直ししなければならないはずなのに、長く二人がつき合う中で、初めて私は躊躇したのだ。

Nonsense, I scolded myself. Would you neglect your duty because of one moment of awkwardness? Foolish old man. I stepped forward to correct you, placing my hand on your waist to move your right hip back just a fraction of an inch, and then I felt your spine go taut.
馬鹿げたことだと私は己を叱咤した。少しばかり気後れしたからといって、お前は自らの義務を放棄するのかと。愚かな老いぼれめ。お前を修正しようと私は一歩前へ踏み出した。お前の胴に手を置き、右の尻をほんの少しだけ後ろへと動かした。するとお前の背筋がみるみる緊張していくのが分かる。

Something went through you like a cold draft, a shiver that twitched the muscles of your jaw, made you set your teeth and - almost imperceptibly- withdraw from me again.
冷たい隙間風のように身を震わせる何かがお前の中を通過した。それがお前の顎の筋肉をひきつらせ、お前の歯を食いしばらせ、そして - ほとんど気取られないくらいだったが - 再び私からお前を遠ざけた。

I felt it, too. The electric snap of attraction that ignited between us, male sexuality, crackling and vital, vibrant with life. You mentally withdrew from me and severed the connection, a solid slamming down of your mental shields.
同時に私は感じた。2人の間で生まれた、互いに引かれ合う気持ちが静電気のようにバチッと音を立てるのを。ぱちぱち音をたて、生き生きとして、生命力に溢れた男性特有の性的魅力を。精神的にお前は私から退き、無理矢理関係を断ち、自らの精神遮断シールドを頑なに閉め切った。

My hand tightened on your hip. I glanced at your face. Your eyelids were heavy, almost drooping, your lips parted. I watched your tongue dart out to lick your lips, a surprisingly pink tongue with a pointed tip, and suddenly my throat went tight.
お前の腰の上に置いた私の手が強張る。私はお前の顔を一瞥する。その瞼は重く、ほとんど閉じられたも同然で、その唇は開かれていた。するとお前の舌が唇を舐めようと突き出されるのに私は目を奪われた。驚くほどピンク色をした、先の尖った舌に……。その途端、私は喉が締め付けられるような思いがした。

I released you abruptly and moved back as if to avoid fire, which is exactly what I was doing.
私はいきなりお前を振りほどき、私が行ったことはまさにそれに等しいといえるが、まるで火を恐れるかのように、後ろに飛び退いた。

"Continue!"
I called out, and stepped away until my back was against the wall.
「続けるのだ!」
私は大声で叫び、壁に背中が阻まれるまで、そこから遠ざかった。

You failed the rest of your practice miserably, until I shook my head impatiently and sent you in search of a bath and a meal. You left, your shoulders slumped in failure, and I knew that it was my fault you felt that way. Expected, it is, for a Padawan to desire his Master.
惨めにもお前は残りの訓練をしくじり、耐えられなくなった私はとうとう首を振り、風呂と食事に取りかかるようお前を叩き出した。お前は立ち去った。がっくりと肩を落として。だが私には分かる。お前にそう思わせてしまったのは、すべて私の落ち度なのだと。当然予想されたことだったのだから。パダワンが自分のマスターに欲望を抱いてしまうというのは。

I had taken all the classes, listened to the experienced advice of the Master's. I knew how to handle those burgeoning feelings in you, what steps I should take to discourage them and redirect them to other avenues.
私はすべての課目を履修し尽くし、先達であるマスターたちの経験豊かな助言に耳を傾けてきた。お前の中に芽ばえた感情をどう扱ったらよいのか、それをどう思いとどまらせ、別の方向に目を逸らすためにはどんな手順を踏むべきか、私には分かっていた。

So why did I not do any of those things?
ならば、なぜ、私は何らの手も打たなかったのだろうか?

Ten years ago the younger man I had been would have shorn this budding problem off the vine, and we would have moved forward in your training with the matter behind us. Yet now, Padawan...
10年前の、もっと若かった頃の私だったら、こんな、ようやく芽をつけたばかりの問題など、蔓から切り落としてしまっただろう。こんな問題など顧みることなく、共に修行に邁進したことだろう。が、今は違う。パダワンよ……。

Now I awake on a winter morning and my joints ache. I gaze into the small mirror in my quarters and I see a grizzled, gray beard. I see small lines at the corners of my eyes. I see old, Obi-Wan. I suppose the likelihood of your desiring me had faded to an impossibility in my mind, so that when it finally happened, it seemed like a miracle.
今では、寒い冬の日に目覚めれば、節々が痛む毎日だ。宿舎の小さな鏡を見つめれば、白髪交じりの、灰色のあごひげが、嫌でも目に入る。その目の端には細かな皺が目立つ。老いを感じるのだよ、オビ=ワン。お前が私に性的な欲望を抱くなどといった可能性は、ありえないことだと私は頭の中でかき消してきた。だからもし、それがとうとう実現してしまったのなら、これはまさに奇跡に近いことだと思われた。

  I want to be wise. I want to be prudent and understanding and compassionate of your need. Instead, all I am is grateful.
私とて賢明でありたいし、お前の欲望に対して、慎重で、理解があり、同情的でありたいと思っている。だが、そうなる代わりに、この私ときたら、(お前に欲望を抱かれたことが)嬉しくてひたすら感謝してしまったのだ。

  Now, suddenly, something is between us that had been absent before. Something is There that had never been. And it's wonderful, Padawan.
突然今、2人のあいだに、かつては存在しなかった何かが生まれた。かつてまったく無かったものがそこに現れたのだ。それは素晴らしいことではないか、パダワンよ。

But now you're beginning to avoid my eyes. Whenever I move too close to you or allow the warmth of my breath to reach your skin, there is a strained presence lurking beneath it all, a firebreak of dry timber begging for a match.
なのに、お前は今、私の視線を避けようとしている。私がお前に接近し過ぎたり、私の暖かい息がお前の肌に掛かりそうになると、お前はいつも、至る所に張りつめたものを潜ませる。まるで火をつけてくれといわんばかりの乾いた材木を前にした防火線のように。

An intense awareness of the other's body, languid and almost erotic in its surety, made ponderous by our denial. Words seem useless now. The silence of what we will not speak drowns us out.
他者の肉体を激しく意識し、実体に恋いこがれ、性欲同然の感情を抱くことは、お互いが拒絶することによって、さらに一層重苦しいものになってしまった。言葉など、今では何の役にも立たないだろう。我々が徒に黙して語らぬことが2人をますます無口にさせた(音をかき消す=drown out)。

I have to do something...
なにか手を打たなければ……。


First Kiss
初めての口づけ

What a tangled dance this is.
事態はなぜこれほどまでに紛糾してしまったのだろうか(注:作者によるとtangled danceは互いが気持ちを口にできず、目や態度で示し合う緊張した状態を差しているそうである)。

A week, perhaps more, of tension, days of averted eyes and listening to your breath quicken at night through the thin wall that separates my room from yours. I have lain with my cheek against that hard wall listening to you, Padawan.
張りつめたような一週間、いや多分それ以上の時を、目を背けられる日々を、お前と私の部屋を隔てる薄い壁ごしに、お前の息づかいが早まるのを夜ごと聞きながら、私は過ごした。私は固い壁に頬をぴったりと付け、パダワンであるお前に聞き耳を立てながら横たわっていた。

Knowing what you were doing to yourself to make those sounds. Pressing my hand to the wall that divides us, eavesdropping with the Force and almost feeling the desperate, abandoned manipulations you inflict on your body.
あの音を立てるのにお前がお前自身に何をしているのか私には分かっていた。我々を隔てる壁に手を押し付け、フォースの力を借りて盗み聞きしながら、お前が自分の身体に課したせっぱつまって自棄になったような手慰みを感じとっていた。

Almost a punishment, an urgent, pounding rhythm. And at the end - always the feelings of guilt and shame, filtering through the Force like chilly tendrils of mist, and for what?
まるで自分を罰するかのように、切迫した、激しく刻むリズム。そして最後は -- いつも、罪と恥の感覚が、凍えるような霧の巻髭のようにフォースを通じて伝わってくる。一体何の罰のためにお前はそうするのだというのだ?

We barely speak anymore. I should have known not to order you to another practice session so soon after your failure. I should have sent you to the common ring to practice with the other young ones for a change, but no. I insist that you come to the private ring where there is no chance of our being disturbed or interrupted.
ほとんど2人は言葉を発することができない。お前が失敗したすぐ後に次の演習を命じるべきではないことぐらい承知していたはずであった。気分転換のためにも、お前を共用リングに行かせ、他の若者と共に演習させるべきであった。だが私はそうしなかった。私はお前にプライベート・リングに来るようにとあえて命じる。そこにはもはや邪魔だてしたり、遮るものは何もない。

Sometimes I believe there is a streak of masochism in me.
時々私は、自分にマゾヒズムの気があるのではないかと思う節がある。 

You arrive at my summons, not wholly willingly. You're late, and when you enter there is a mutinous set to your chin that bodes ill for both of us. Without preamble, I order you to begin.
私に召喚されてお前はやってくる、必ずしも手放しで喜んでそうしたとは思えないが。お前は遅れて来た上に、入ってきたとき、我々双方にとって、必ずしも良くない兆候(指示に耳を傾けず、訓練に集中できない)であることを示す反抗的な態度をその顎に浮かべていた。前口上もなしに、すぐに取りかかるよう私はお前に命じる。

I watch your body flow effortlessly through the first level of movements, then the second level, and the third. The fourth level is reserved for experts, of which you are fast becoming.
私はお前の身体が浮かび上がり、難なく動作の第1段階を切り抜け、次に第2段階へ、そして第3段階へと移行していく様子を眺めている。第4段階は熟練者のみが行うことになっているが、お前はあっという間にそこに到達する。

I cross my arms and lean standing against the wall, watching you.
私は腕組みし、壁に寄り掛かりながら、お前を見つめている。

Your eyes are slitted in concentration, your lips set in a hard, white line as you ignite your lightsaber and move through impossible contortions, fantastic leaps, and all I can think of during this amazing display of artistry is that your lips are more appealing when they're relaxed.
集中しようとお前は目を凝らし、唇を固く引き結び、ライトセイバーに点火するとその白い軌跡が信じがたいような曲線を描き、魅惑的な跳躍をみせる。だが、驚くほど素晴らしい妙技が披露されている間、私がもっぱら思ったことといえば、お前の唇はくつろいでいるときの方が、より魅力的に見えるということだけだった。

I wonder what those soft lips would feel like under mine. I wonder what you taste like.
その柔らかな唇が私に組み敷かれたとき、一体どんな感じがするのだろうか。お前はどんな味がするのだろうかと……。

And in that second, you falter and misstep only half an inch, but your ankle folds under you and you fall ignominiously to the floor. Your lightsaber clatters away, doused and powerless. You shoot me one long, scorching glare of accusation, and I realize that you have heard everything.
その瞬間、お前はたじろぎ、ほんの半インチほど足を踏み外す。だが足首が捻れてしまい、無様にもお前は床に墜落してしまう。遠くでお前のライトセイバーが落ちるけたたましい音がし、光は消え、その力を失った。お前は一度だけだが、痛烈に非難の色を滲ませた目でじっと私を睨んだ。私はお前がすべてを読心していたのだと思い知る。

Have you ever known me to tell a lie, Padawan? I don't mean the shadings of politics or the necessary disguises of a Jedi mission. I mean a lie.
お前は私が嘘を付いていたことを前から知っていたのか、パダワンよ? それは、ジェダイの使命を果たすために、わざと政治的に隠蔽したり、便宜的にあざむくのとは違う。私は確かに(間違った目的で自分の気持ちをごまかす)嘘をついていた(前文のmeanは「意味する」、次文のmeanは「意図的に〜する」)のだ。

I will not offer you a lie now. I step forward and extend my hand. You take it out of habit, I think. Rising and brushing one hand down your spotless tunic, and it is a second or two before you realize I'm not letting go.
だが、私はもう、お前に嘘を付くつもりはない。私は前に踏み出し、手を差し伸べる。お前はいつもの習慣として、その手を取るだろう。起きあがり、しみひとつない胴着の埃を片手で払うと、お前は私が手放すつもりがないことをたちまちのうちに理解した。

I tug on your hand, pulling you away from the practice ring. I don't seem to be able to speak. I have no way to tell that I couldn't stop now if I had to. No way to tell you that, come heaven or hell, fire or flood, I
私はお前の手を引き寄せ、演習用リングから引っぱり出す。とても口が聞けそうにない。たとえ留まらなければならないとしても、もう私は抑える自信がなかった(ここでのtell=understand、後文のtell=「言う」)。たとえ、抑えなくてはならないとしても。とてもお前に言えそうにない、たとえ、この先に天国か、さもなければ地獄が、業火や血の海が待ち受けているとしても、私は……

Will.
抑えることが

Have.
できそうにないと。

That.
お前に

Kiss.
口づけることを……。

  I lead you to the practice mat in the corner, and once we are there I back you up physically against the wall. I don't ask. I simply crowd you with the bulk of my body until there is nowhere else to go.
私はお前を部屋の隅にある演習用マットへと誘導し、たどり着いた途端に、身体を使って壁際にお前を後退させる。何も聞かずに。身体全体で私はお前をただひたすら追いつめる。どこにも逃げ場がなくなるまで……。

Your breath hitches in your lungs as I pin your shoulders against the iron wall, looking down on you intently, striving for a grip on your emotions. I brush my fingers the length of your cheek, testing, soothing.
鉄の壁に肩を押さえつけられ、私にまじまじと見下ろされ、感情を読みとられそうになると、お前の呼吸は乱れる。その頬に沿うように私はお前を指で撫でる。探るように、慰撫するように。

But you don't need soothing. You don't need convincing. You're as ready as an Alderaan whore on Midsummer's night.
だが、今のお前に慰撫など必要ない。お前を納得させる必要もない。真夏の夜のオルデラーン星(注:銀河元老員の加盟国の一つ。その時期、そこでは豊作を願う祭が開かれ、その祭の夜、人々はセックスに耽る。レイア姫の故郷であり、共和国の首都でもある。後に反乱同盟軍の根拠地となり、デス・スターによって壊滅的な打撃を受ける)の娼婦のように、お前はそれをいまかいまかと待ち受けているのだから。

"Take me,"you hiss in a honed voice like pins and knives and everything sharp I've ever known. Butchery would cut less shallow than your voice.
「御随意に……」
お前は針やナイフやかつて私が知り得るあらゆる鋭いもののように研ぎ済まされた声で囁いた。どんな虐殺者でも、お前の声ほど深くは切り刻めはしないだろう。

There is a voluptuous, desperate surrender in you that frightens me. You would accept anything from me right now, Padawan. Any treatment at all. Any abuse. Oh, Padawan, do you forget your training so easily?
お前がかいま見せる官能的で半ば自棄になったような降参ぶりは私をたじろがせる。パダワンよ、お前は今、私がどんなことをしようとも受け入れるつもりなのだろう。どんな扱いだろうと、どんな虐待だろうと。ああ、パダワンよ、お前は自らの訓練をそれほどやすやすと忘れてしまえるものなのか?

As I circle my arms around you and hold you tight you seem smaller, fragile even. The trembling need prisoned inside you makes you appear brittle, as if you would shatter from one touch.
腕を回し、お前をぎゅっと抱き締めると、お前はなお一層、小さく、かよわそうに見える。内に秘めた震えるほどの欲望がお前をはかなげに見せる。まるで一度触れられただけで粉々になってしまうかのように。

I caress the muscles of your back through your tunic, fingers digging into the small of your back, the better to feel that deep, sensuous curve. Up, up, along the sides of your ribs, around to your shoulderblades, and then I am pulling your tunic off and casting it to the floor.
私はお前の胴着の上からお前の背中の筋肉を愛撫する。お前の腰のくびれた部分(the small=細い部分)に指を埋め、その深く、官能的なカーブの感触をより一層(the+比較級=それだけいっそう〜。この場合のtheは副詞)味わえるように。上へ上へと肋骨の脇を辿り、最後には肩胛骨に達する。やがて私はお前の胴着を取り去り、それを床に投げ捨てた。

So smooth, the line of you, like water-polished marble. I draw you to me as I pull us both down to the mat. You shudder as your naked back touches the cold surface of the rubber mat.
お前の輪郭の何となめらかなことだろう。まるで水で磨かれた大理石のようだ。私はお前を引き寄せ、マットへ押し倒す。ゴムマットの冷たい表面にむき出しの背中が触れ、お前は身を震わせる。

Even my thoughts grow inarticulate. Slide up the length of your body and lie upon you, form fitting form, uneven in length but perfect in craving as we shift and slide for a symmetry that will pleasure us both. Gasping as I find the curve that gives the most ecstasy, sinking into you.
私の思いは言葉にできないぐらいになっていった。お前の身体全体を覆うように滑り、お前の上に横たわり、(互いの快感のポイントをさぐるように)身体中で触れ合い、身の丈は釣り合わなくとも、2人が共に満足し合えるように身体をずらし滑らせ合った。思いの切実さにおいてはお互い完全に互角だった。極上のエクスタシーをもたらすその窪みを見つけては喘ぎ声を上げ、お前の中に沈み込む。

I kiss you, hard and demanding, biting on your lips, pushing your mouth open insistently with my tongue. You open to me, and I mimic with my tongue what I'd like to do to your body. Long, slow thrusts of my tongue deep into the warm hollow of your mouth, grazing the entrance to your throat, and I feel you begin to quake beneath that kiss.
私はお前に口づける。激しく、奪うように、お前の唇を咬み、お前の唇を執拗に舌で押し開けるようにして。私を受け入れるようとお前が口を開くと、私はお前の身体にしてやりたいと思うことを舌を使って真似てみせる。時間をかけてゆっくりとお前の口という暖かい穴の奥深くに舌を差し入れ、お前の喉のとば口を擦る。私のキスに押さえ込まれ、お前は震え出す。

I am wrapped around you like a jungle vine, my hands in the arch of your back, pulling you up to me, wandering lower to caress the firm roundness of your thighs. I want to pull your legs up around my waist, to drive myself into your body, to veil myself in you and become lost.
私はお前にからみつく(be wrapped around=wrapped myself around)。まるで密林のブドウのように。反り返える背中に腕を回し、間近に抱き寄せ、お前のがっちりした丸い腿を愛撫しようと下方へずれる。腰に巻き付けようとお前の足を抱え上げ、お前の身体に私自身を打ち込み、お前の中に埋もれ、溺れてしまいたかった(lost=すっぽり挿入してしまう+理性を失う)。

This sweet, aching, unfulfilled need continues until you begin to make frantic sounds against my lips, small gasps for breath and muffled, distressful moans, and it's only then that I realize I'm grinding my hips against yours, and that my hard cock is painting a warm line of wetness between us.
この甘く、切なく、満たされることのない欲望はずっと続いた。私の唇の攻めにお前が気も狂わんばかりの声をたて、空気を探して喘いではすぐに塞がれ、悲痛なうめき声を上げるまで。そして、その時になってようやく私は気が付いた。密着させるようお前の腰の上で自分の腰をグラインドさせ、私の固く張りつめたペニスが2人の間になま暖かい液体による軌跡を描いていることに。

I have not climaxed, but I could. I could, and then I could leave you here on the floor unsatisfied. Untainted, really, by any tangible sexual act. I could stop now, and the damage would be minimal.
私は絶頂に達してはいなかった。だが、そうすることはできた。そうしてしまってその後、お前をここに、床の上に、満たされないまま置き去りにすることもできたのだ。事実上、どんな類の実質的な性的行為によっても、お前が汚されることなく。私はもうこのままやめることもできた。そうすれば、ダメージは最小限に抑えられるだろう。

Or I could continue, divest you of the remainder of your clothes and of your quiet dignity, turn you on all fours and take you like an animal on the practice mat. The picture of that leaps into my mind, of the chaste lines of your body spread for me as I thrust brutally into you.
一方で、私は続けることもできた。お前のなけなしの衣服や、すました尊厳さをお前からはぎ取って。四つん這いにさせ、獣のようにお前を演習用マットの上で犯すこともできたのだ。私の脳裏にそのイメージがひらめく。私の前で押し広げられ、乱暴に私に貫れている、お前の清らかな身体の輪郭が描くイメージが……。

It is that image, I think, that stops me. I break the kiss and look down on you for several moments, seeing the emotions flit past in your eyes; passion, uncertainty. Fear. It is the fear that devastates me. How could you be afraid of me?
そのイメージが、多分、私を思いとどまらせたのだろう。私はキスを中断し、少しの間、お前を見下ろす。お前の瞳に行き交う様々な感情を観察しながら。情熱や、不安や、恐れを。お前の恐れは私を困惑させる。なぜお前はそれほどまでに私を怖がるのだ?

In one swift movement I push myself up and away from you. I stand over you and look down and you are there on the floor, spread wide. Open and obedient and pliable with need.
一息に身を起こすと私はお前から離れる。そして私はお前を見下ろすように立ち尽くし、お前は手足を広げて床に伸びている。欲望に対して、率直で、従順で、素直なまま。

Too pliable.
素直すぎるほどに。

I spin abruptly on my heel and stride away, the click of my boot heels dropping like nails into the silence, and the door does not close fast enough to shut out your choking sob as you curl into a ball of misery on the floor.
私は突然きびすを返し、大股で立ち去った。ブーツのかかとの音が釘を打つ時のように静寂の中に響きわたる。すぐに閉じないドアから、お前がボールのように惨めに床の上に丸まり、息が詰まるようなすすり泣きを漏らすのが聞こえる。


First Love
(conclusion)
初めての恋
(結び)

Days pass without a spoken word or a message from either of us to the other. You attend your classes, and we pass in the halls, and between us there is this silence so wide it cracks my heart. You nod deferentially at me when we meet.
お互い一言も話さず、伝言をかわすこともないまま何日かが経過した。お前は自分の授業に出席はするが、ホールですれ違っても、お互い頑なに口を閉ざしたままだという有り様に私は心が砕ける思いがした。私に出喰わすとお前はうやうやしく会釈を返す。

I turn to watch you walking away, and there is a line of agony in your spine that eats at me. You don't accuse me before the Council, even though a single mental image from you, revealed to the Master's, would earn me a severe reprimand and probably remove me from your training forever.
振り返りながら私は去っていくお前をじっと眺めた。お前の背中が訴える苦悩に私の心は痛む。それでもお前はジェダイ評議会の面前で私を告発しようとはしない。お前があの光景のどれか一つでも思い浮かべて、他のマスターたちに暴露しさえすれば、私は厳重な懲戒を受け、お前を訓練する機会を恐らくは永遠に奪われることになるというのに。

The image of me on top of you on the practice mat, swirling movements of my lips against yours, my tongue exploring your mouth. Lying between your legs and pushing my lust at you.
それが演習用マットの上でお前にのしかかる私の姿や、お前の唇の上を渦を描くように私の唇がうごめく様や、私の舌がお前の口腔を探る光景だろうが……。あるいは、お前の脚の間に割って入り、お前に私の欲望を押し付ける光景だろうが(私を訴えるのには十分だ)。

I know what the Master's would say to that.
私は知っている。マスターたちがそれについて何と言うのかを。

Another day passes, and at the end of it, as the sun is slanting a deep, golden hue through the small window in my quarters, the door chimes softly. I hesitate, wondering if I should send you away. But there is no advantage in delay, and I promised myself I wouldn't lie to you.
さらに1日が経過し、その日も終わり、太陽が低く傾き、金色(hue=色)の光が私の宿舎の小窓から差し込む頃、ドアのチャイムが微かに鳴るのが聞こえた。私はお前を追い払おうかどうか躊躇した。しかし、ぐずぐずしても事態が良くなるわけでもないし、私は自らに誓ったのだ。お前にもう嘘はつかないと。

"Enter," I call out, standing and facing the door.
「入れ……」
私は呼びかけ、ドアの前に立ちはだかる。

You duck under the lintel, which is made purposefully small to remind a Jedi of his humility, and you never come back up. You don't stand in my presence, but instead cast yourself without pride to the floor in front of me and kneel there, waiting. The door whispers closed.
ジェダイに謙虚さを思い出させるという目的でわざと低くしつらえられた横木の下をお前は頭を屈めてくぐり抜ける。そしてその謙虚さから再び身を起こすことはなかった。お前は私の目線の高さに立ち上がろうとはせず、そうする代わりに、地べたに身を投げ出した。プライドをかなぐり捨て、私の目の前に。そしてその場にひざまずいて、待ちかまえた。微かにドアの閉まる音がする。

"Obi-Wan, stand up"
「オビ=ワン、立つのだ」

You do not obey. You say nothing. You only kneel with your forehead touching the floor.
お前は従おうとしない。何も言わず。額を床にこすりつけるように、ただただ跪くばかりだ……。

I strive for a gentler tone.
"What is it, Padawan?"
私は努めて穏やかな口調を保とうとした。
「何の真似だ、パダワン?」

Again, there is silence, and I realize your logic behind it. Of course. What can you possibly say?
再び、静寂が訪れ、やがて私は理解した。お前にも一理あると。それもそうだ。一体お前に何が言えるというのだ?

I have always been the teacher. There is nothing to say because I already know what's wrong. I know your side of it, and I know mine. I have all the answers, because I am the Master and you are the Apprentice.
いかなる時も私は教師だ。何も言う必要はないのだ。なぜなら、私は、何が間違っているのか、もう分かっているのだから。私にはお前の言い分が理解できるし、自分の言い分も分かっている。私にはすべての答えが分かっているのだ。なぜなら私はマスターであり、お前は弟子だからだ。

The blame is mine. Any and all deficiencies in a Padawan's training belong to the Master, and this fault, this glaring flaw I see in you now, Padawan - I am responsible.
非は私にある。パダワンの訓練に至らぬ点があれば、それは、どのようなことでも、すべて、マスターに責任がある。そして、今回の過ち、今、お前が見せる、この目を背けたくなるような不始末は - 私のせいなのだ。

This surrender, this utter, uncaring acquiescence. I could beat you, lash you like a dog, and you would take it, because of your love and your confusion and your desperate, clinging need to please me. It is wrong.
こんな降伏ぶりを、こんなにもあっさりとした盲目的な従順ぶりをさらすなんて。私はお前を叩くことも、お前を犬のように鞭打つこともできるのだ。そしてお前はそれを甘んじて受け入れるだろう。お前の中の、あふれる愛と当惑と、私を喜ばせたいと必死に執着するほどの思いゆえに。が、それは間違っている。

I have to break the cycle of submission my own weakness has created, for if you will submit to me you will submit to another, or to the Dark Side. A Jedi must never submit in this manner, except to the Force.
自分の弱さが招いたこの盲従の悪循環を私は断ち切らねばならない。お前が私に服従してしまうなら、お前は別の者にも、たとえそれが悪の側の者だとしても、安易に服従しかねないからだ。ジェダイ・マスターは決してこんな風に安易に服従を許してはならない。フォースへの服従を除いては。

"Stand up!"
I snap at you harshly, and that penetrates the fog of misery that surrounds your mind.
「立つのだ!」
私は無情にもお前を叱咤する。そしてそれは、お前の心を覆い隠す惨めさという霧をかき分けてお前の胸に突き刺さる。

"Look at me," I command. In this, it seems, you will comply. Your face is wretched, your thoughts closed away from me, trapped in your own pathos.
「私を見るのだ……」
私は命じる。これに、一見、お前は応じたかのように見えた。が、その表情は打ちひしがれ、私から心を閉ざして、自らの悲しみでがんじがらめになっていた。

"What do you want from me?"
"Master..."
"I asked you a question. Answer it."
"I can't."
「お前は私から何を得たいというのだ?」
「マスター……」
「私の問いに答えよ」
「言えません」

There is a gentle defeat in your voice. I've never told you how much I like the sound of your voice, for compliments of that sort lead to vanity in a Padawan. Your voice has a cultured ring to it that you did not learn from me, but from the other Master's.
お前の声は敗北の優しい響きを含んでいた。私はお前に言ったことがない。お前の声音を私がどんなに好きかということを。パダワンのうぬぼれをあおるような追従になりかねないからだ。お前の声には育ちの良さが伺えるところがある。それは私から学んだものではなく、他のマスターたちから学んだものだろう(クワイ=ガンは他のマスターに比べるとさして良くない家の出なのであろう)。

An accent on certain words that convinces me there must be noble blood in you somewhere. There is, too, a somber dignity about you, and that you did learn from me. It boils my blood to see you cast it away now. Guilt is not the least part of it.
特定の言葉に現れるお前のアクセントには、確かにお前には何か高貴な血が流れているにちがいないと私に思わせるところがある。それに加え、お前には重々しい威厳さえも漂っている、それは私からお前が学んだことだ。今、お前がその威厳をかなぐり捨てているのを見ると私の血は煮えくり返りそうになる。お前の犯した罪は私を少なからず(not the least=かなりの)怒らせる。

"Then I'll answer it for you."
I reach you in one stride and grasp both your arms, dragging you up to me. I shake you so hard that I hear your teeth click, but still there is no defiance from you, only an instinctive motion to turn your face away. I won't allow it. I grasp your chin in my hand and force you to look at me.
「それでは私がお前の代わりに答えよう」
一歩近付いた途端、私はお前を捕らえ、お前の両手をつかみ、間近に引き寄せる。私はお前を激しく揺さぶる。お前の歯がガチガチ鳴るのが聞こえるほどに。だがお前は依然として、何の反発もしない。顔を背けるという本能的な動作をして見せるだけで。そうすることを私は許さない。お前の顎を手でつかむと、私は無理矢理お前の顔を私に向けさせた。

"Mas-"
「マス……」

I crush that title under my lips before I can hear it. I don't want to hear it. I can't. Not knowing what I have to do now.
それが声になる前に、私はその称号を唇で握りつぶす。私はそれを聞きたくはなかった。聞くに耐えない。(聞いてしまえば)今から私がやるべきことを見失ってしまうから。

"Is this what you want from me?"
「お前が私に求めたものはこれなのか?」

"Y...yes."
「は……はい」

"Is it? Think carefully, boy."
I know that my fingers are digging into your jaw, that I'm bruising you. I feel the familiar tickle at the edge my mind, your mental touch to me, and I thrust you back savagely, closing my mind to you.
「そうなのか? よく考えるのだ、若造よ」
私の指がお前の顎に食い込み、アザをつけんばかりだというのを知っている。私は心の隅が親しげにくすぐられるのを、お前が精神的に私に触れようとするのを、感じた。だが、私は残酷にもそんなお前を押し返し、お前から心を閉ざした。

"I think-"
「私が思うに……」

"You think? Do you?"
The scorn in my voice flays you. I see you shrink from it, from me, and I can't allow myself to care.
「思うだと? お前がか?」
軽蔑に満ちた私の声がお前を激しく鞭打つ。尻込みしたお前が、これ以上言うことから、私から、逃げようとするのを私はただ眺めている。それでも私にはお前のことを思いやる気などない。

"I don't know if you canthink anymore. You come to my quarters, on your knees, begging me like a kicked animal. After everything I have taught you, how dare you beg?!"
「お前に物事をまともに考えられる頭があるのかどうか、私が知るわけがなかろう? 第一、お前は、私の宿舎に来て、ひざまずき、足蹴にされた獣のようにただただ懇願するだけだったではないか。お前に全てを教えたというのに、どの顔下げてお前はあんなにも安易に請い求める真似ができるのだ(How dare you=よくもまあずうずうしくも〜できるものだ)?」

I loose my hold on you and draw back my hand. You sway, standing, too shocked even to flinch, so that you take the full weight of the backhanded slap in the face.
お前を拘束していた手を緩めると、私はお前から手を引いた。お前は動揺し、立ちすくみ、あまりのショックで身じろぐことさえもできずにいた。まるで思いっきり顔面を手の甲で平手打ちされたかのように。

The blow knocks you to the floor. You try to stand, and I shove you back with my foot. You fall across the narrow bed, and for a moment you turn away from me and bury your face in the covers, too ashamed even to look at me.
その一撃でお前は床に叩きのめされる。立ち上がろうとするお前を、私は足蹴にして押し返す。狭いベッドの上にぶっ倒れると、お前はしばらくの間、私から顔を背け、シーツに顔を埋めた。あまりの恥ずかしさに私を見ることすらできずに。

But I can't allow that either, Padawan. It's not your shame I want, but your anger.
だが、わたしはそのどちらも許しはしない、パダワンよ。お前に恥じてほしいのではない、怒りを感じてほしいのだ。

Yes, I know, and to hell with what the Masters say. Not all shades of anger are evil. In fact, sometimes, nothing less will do.
そうだ、他のマスターたちがどう言おうと構いはしない(to hell=not give a damn)。どんな時も怒りを表してはならないというのは間違っている。時には、そうする(怒りをあらわにする)ことが一番得策だということもあるのだ。

I seize your wrist and twist your arm high behind your back, closing my ears to your cry of pain and betrayal. I'm kneeling behind you, and it's a disgrace that I'm hard at a moment like this, but I am, and I make sure that you feel it pressing against you.
私はお前の手首をぐいとつかむと、後ろ手に腕を捻り上げ、お前の苦痛と背徳の叫びが聞こえるよう耳を近づける。後ろからお前にまたぐように私はひざまずく。恥知らずなことに私はこんな瞬間にも自身を固くさせていた。それでも、そのままでいたし、それがお前を圧迫しているのをお前も確かに感じているにちがいないということも承知の上だった。

My lips are to your ear.
"Is this what you want, little Padawan?"
お前の耳元に私は唇を寄せる。
「お前のほしいものはこれか? パダワンちゃん」

And a pure flood of gratification surges through me as your elbow swings back and connects with my jaw with a solid and audible crack. I see stars and collapse, away from you, dizzy but triumphant. Then, with a thrill of alarm, I hear the deep thrum of a lightsaber ignition.
すると、お前は肘を後ろに振り回し、音が聞こえるぐらいの強烈な一撃が私の顎を掠めた。その途端、純粋であふれんばかりの喜びがこみあげてきた。星が上っては落ちてくる幻覚を見た(眩暈の表現)私は、お前から離れ、眩暈を感じつつも、勝利感に酔いしれた。やがて、警告を伝える振動とともに、お前のライトセイバーが点火する音が微かに聞こえてきた。

Perhaps I've gone too far.
多分 私(の侮辱ぶり)は、あまりに度が過ぎたのであろう。

You're already across the length of the room from me, your weapon drawn in a defensive posture. I raise my hand in a gesture of control. Energy hums throughout the room, but it is contained. It is a warning, my pupil. I've never used the Force against you, Padawan, and I don't want to now. Don't make me.
私から逃げるようにして、もはやお前は部屋の向こう側へと遠ざかり、刀を抜き、防御の体勢に入っていた。私は徒手の構えを取るべく手を掲げた。エネルギー音が部屋中に響きわたったが、それは十分手加減されていた。これは警告にすぎないのだ、教え子よ。私はけっしてお前のようなパダワンに対してフォースを用いたことはなかったし、今も使いたいとは思わない。私にそんなことをさせないでくれ。

"Well done," I say, my voice pitched to tones of control.
"Now... approach me as an equal, Obi-Wan Kenobi"
「そうだ、いいぞ……」
私は言う。声に抑制を効かせて。
「これからは……互角の相手として、私にかかってこい、オビ=ワン・ケノービ」

A widening of your eyes as I re-open my mind to yours, a small, sharp intake of your breath, and in the space of one instant to the next you comprehend it all.
再びお前に心を開いて見せると、お前は大きく目を見開き、一瞬、ハッと息を飲んだ。そして瞬く間にお前はすべて(怒りを買うためにわざと侮辱したということ)を理解した。

You douse your lightsaber and slowly come to me, kneeling beside me on the floor next to the bed. Your smile is wry.
ライトセイバーのスイッチを切ると、お前はゆっくりと私に近付く。そして私の側に、床の上に、ひざまずく。苦々しい笑みを浮かべて……。

"I was pathetic, wasn't I?"
「私はさぞかし無様だったことでしょう?」

"Never."
「そんなことは決してない」

"I was," you insist.
「いえ、そうにちがいありません……」
お前は言い張る。

I lean back against the mattress of the bed.
"You were simply in need, and I had failed you. I had to make it right."
私はベッドのマットレスの上に身を投げた。
「お前はただ欲望に駆られて苦しんでいただけなのだ。なのに、私はうまく対処できなかった。私は己の過ちを正すよう努めるべきだったのだ」

You rub the flaming print on your cheek.
"It seems odd to be thanking you for this, but thank you, Master."
お前は火のついたようにカッと頬を赤らめる。
「こんなことで感謝するなんておかしいと思われるでしょうが、それでも、感謝します、マスター」

A silence falls. I see that you're too mortified to break it, so I must, because only half of the problem has been resolved.
沈黙が訪れる。ひどく混乱しているお前にそれを打ち破れというのは酷な話だ。だから私が口火を切らなければなるまい。我々の問題の半分は既に解決している(オビ=ワンは自尊心を取り戻した。後はお互いの気持ちを確認すればいいだけだということ)も同然なのだから。

"Obi-Wan, look at me."
「オビ=ワン、私を見るのだ」

You do, and then it is you who becomes the aggressor, who moves forward to straddle me and takes my face in his hands. Your hands are not large, but they lack nothing in strength. It feels strange to be receiving and not giving, but the look in your eyes tells me that -for once -you will brook no opposition.
お前は私を見つめた。そうだ、今度はお前が侵略者になる番だ。お前は私に近寄り、私にまたがり、私の顔を両手で捕らえる。お前の手は大きくはないが、それでいて決して力不足ではない。力を人に加えるのではなく、わが身に受けとめるというのは妙な気分がするものだ。だが、お前の目の輝きは訴える - ただの一度でも - お前はあらがうものを絶対に許さないだろうと。

I surrender and relax, expecting you to kiss my mouth. But your first kiss to me is on the cheek, a tender pressing of your lips to my skin, first one side, then the other. Those kisses are reverent, almost chaste.
私は降伏し、緊張を解き、お前が私の唇に口づけるのを心待ちにする。しかしお前が最初にしたキスは頬にだった。その唇を優しく私の肌に押し付けて。最初は片方に、次に反対側にと言った風に。うやうやしいそのキスは、まるで処女のようだった。

I lift my chin higher, expecting to be kissed, but no, you skirt my mouth and press a kiss to my chin, my forehead, to each of my eyelids. You hesitate, then drop a quick, smacking kiss on the tip of my nose.
キスが待ちきれない私は顎を上に向けたのに、お前はつれない。私の唇を避けるようにして、私の顎や、額や、そして両の瞼の上へと、お前は口づける。そして躊躇したかと思うと、私の鼻先を掠めるようにチュッとキスをした

I can't stop the smile that forces its way up, and swiftly, as my lips are still widening in that foolish grin, you descend on my mouth.
私は思わず吹き出してしまいそうになる。するとたちまちのうちに、口をポカンと開けて間抜けな顔でニヤニヤしている私の唇の上にお前は降りてきた。

What was that kiss like? Might as well describe what heaven is like. I only know that I never stopped smiling through it, and that seemed to delight you.
そのキスが何に似ていたかって? それは天国がどんなものか、例えるようなものだろう(might (just) as well do (as...)=...するのも同然だ)。私に分かるのはただ、そうしながら私がどうにもほくそ笑むのを止められないのと、そのことがさぞ、お前を喜ばせるだろうということだけだった。

Then it is I who begins to moan as you ply your tongue sweepingly across my lower lip, darting inside to tease my tongue awake as I try to catch you and pull you in deeper, to draw that talented serpent into my mouth and softly suckle on it, to taste the sweetness of you, but you will not be held.
そして、お前の舌が私の下唇を掠め、私の舌をじらすように中に差し込んだりするたびに、うめき声を漏らしたのは、今度は私のほうだった。お前を捕らえ、奧深くへと招き入れ、巧妙なヘビのようなずるさで私の口腔に引き込み、優しく吸い上げ、お前の甘さを味わうとする私から逃れるように。だが、お前はたやすく捕まってはくれない。

I'm still smiling as you take your lips from me.
"Imp," I say, chuckling as my arms steal around your waist.
"I've often wished that I could do that while you were smiling. You don't smile enough."
お前が唇を離しても、私はなおも笑い続ける。
「このわんぱく小僧め」
私は呼びかける。密かにお前の腰に手を回して、ほくそ笑みながら。
「あなたに微笑んでもらいながら、こんな風にできたらどんなにいいだろうと、私はいつも夢見ていました。あなたは普段、あまり笑うほうじゃないから」

"Well, you've had your wish. Are there any other wishes I can grant?"
「すると、お前は願いをかなえたわけだ。で、他に私がかなえてあげられる望みはないのかな?」

"The night is young."
「まだ宵の口なので……」

"Indeed. And I seem to remember a certain offer you made recently..."
「いかにもそうだ。どうもお前が前に言った申し出("Take me"とマットの上で言ったこと)を私はまだ忘れられそうにないようなのでね……」

"You may test the firmness of my offer anytime, Master," you say, gently nudging my belly with your erection.
「そうやってあなたはいつも私が申し出た決意の程を試されるおつもりなのですね、マスター……」
お前はそう言った。立ち上がったお前の雄の部分で私の腹を優しくつつきながら。

I slap your backside lightly, which earns me the singular pleasure of hearing you giggle.
私はお前の尻(backside=尻の俗称)をピシャリと叩く。そうすることは、お前のくすぐったいような笑い声が聞けるという、無上の喜びを私にもたらす。

It feels good, this loving banter, and I cherish it because it's like poppies in Midwinter. It can't last. All too soon we will be called back to the roles of Master and Apprentice, in which there can be no equality. I will take this gift of time that is offered me. Force Willing, there will be some ragged end left of me afterward to train you. But even that must come to an end.
実に良いものだ、こういう愛らしい戯れというのは。私はそれを慈しむ。それはまるで真冬の罌粟の花のように、儚いものだからだ。あまりにもあっけなく(僅かな時間が過ぎると たちまちのうちに)、我々は本来のマスターと弟子の任務に引き戻される。そこでは何もかもが対等ではありえない。私は私に与えられた、この時間という恵みを享受する。もしもフォースの意志がそう望まれるなら、(二人が対等に愛し合う関係になった==通常の師弟関係から逸脱して与え、与えれる関係になった上で)お前を訓練した後には、自分はボロボロに朽ち果ててしまうかもしれない。だが、ただのマスターと弟子の関係であっても、いつかは終わりが来るのだ(オビ=ワンが真のジェダイの騎士になる日が来るということ)。

But later. Now you're looking at me and trying to seem older than you are, caressing my chest with an endearing lack of skill, attempting to remove my robes without my assistance.
だがそれはまだ先の話だ。今のお前は、私を見つめ、実際の自分より大人びて見えるよう精一杯背伸びして、かえっていじらしいくらいの未熟な技巧で私の胸を愛撫し、私の手を借りずに何とか私の衣を脱がせようと悪戦苦闘している。

I lay my hands over your questing ones.
"Obi-Wan?"
お前のまさぐる両手の上に、私は自分の両手を載せる。
「オビ=ワン?」

You look up at me, eyes wide and more than a little frightened.
"Yes, Master?"
お前は私を見上げる。目を大きく見開き、ひどく驚いた様子で。
「はい、マスター?」

"We can be equals later."
「いつの日か我々は対等になりえるだろう」

I see your relief, and also your growing excitement.
安堵とともに、お前の興奮が激しくなっていくのが私に伝わる。

"What shall I-oh!"
「私にどうしてほしいのです……ああっ!」

I grasp the hem of your tunic and tug it gently free. You attempt to reach for me, but I push you back, my fingers splayed against your chest.
私はお前の上着の裾をつかみ、引き抜くようにそっと脱がせた。お前も私に手を伸ば(し、服を脱が)そうとしたが、お前の胸の上で指を広げて、私はお前を押し止めた。

"But, Master, I want... I need-"
「でも、マスター、私は欲しい……たまらなくあなたが……」

"I know what you need."
「お前がほしいものなら知ってる」

You shiver as I draw my fingers down along the curve of muscle, dipping into the hollow of your belly, scratching teasingly at the stray, gold hairs dusting your skin below your navel. Back up, both hands on you now, pinching the honey-colored nipples.
私の指が、お前の筋肉が描く曲線に沿って撫で下ろし、その腹の窪みに埋め、臍の下の肌を覆うその金色のほつれ毛をじらすようにつま弾くと、お前は身を震わせる。(胸を押さえていたの手に加勢するように下腹をまさぐっていた)もう片方の手も加わり、私は両手で蜂蜜色のその乳首を摘んだ。

You arch your back to me, drawing in one swift breath of surprise as I quickly unclasp the fastenings at your waist and claim the hard, wet length of you in my hand.
お前の腰を押さえつけていた手を素早くほどき、お前の堅い、欲望を滴らせている肉棒(length=yard=penis)を私の手の中に収めた途端、お前は驚きのあまりヒッと息を飲み、背中を反らした。

You thrust your hips forward into my possessive grasp, and suddenly there is a rhythm again to the battle as I draw my palm along your rigid flesh, squeezing the base, flicking my thumb across the head just to hear you moan like that once more.
独占欲のかたまりのように握り締めた私の手めがけて、お前は腰を突き出す。すると突然、今一度(オビがマスターに対して侵略者として振る舞った時と同じように、互いに全力を賭けた性の舞踏である)欲望の死闘へのリズムが刻まれ始めた(注:単に「激しい前後運動が始まった」というのが作者の意図だそうである)。お前のうめき声をこんな風にもう一度聞きたいだけのために、お前の根元をグッと握り締め、親指でその亀頭の上をなぶりながら、そのコチコチの肉茎に沿って手のひらを上下させるにつれて。

Your hands are on my shoulders, head thrown back to reveal the ivory column of your throat, your golden Padawan braid trailing down your chest, and I simply have to pull you forward to nuzzle that skin, to gently bite a line up to your ear and capture that velvet lobe between my teeth.
お前は両手を私の肩に載せる。頭を後ろに投げ出してその象牙色の喉を私にさらし、金色のパダワンの編み毛を胸にたらしながら。だから私がその肌に顔を埋め、お前の耳へ至る道筋の至る所を軽く噛み回し、そのベルベットのような耳たぶを歯と歯の間に捕らえるためには、文字通り私はお前を前に倒さなければならなかった。

"Obi-Wan," I rumble into your ear.
「オビ=ワン……」
私はくぐもった声でお前の耳元に呼びかける。

You gasp and your body stiffens.
"Wait," you whisper, suddenly agitated, pushing your hands against my shoulders.
"Wait! I'm going to... I can't..."
お前は喘ぎ、身体を強張らせる。
「ち、ちょっと……」
と囁くと、お前は突然動揺し(agitated=過去分詞)、私の肩を両手で押し止めた。
「止めて! このままじゃ、出ちゃい……も、もうダメで……」

I refuse to let you go, one hand moving up to curl around the soft nape of your neck, pulling your mouth to mine.
お前を逃がすまいと、私はその柔らかい首筋に片手を回し、その唇を口元に引き寄せる。

"You can," I say, before my lips close over yours and a wracking storm claims your body. Hot fluid pours over my hand and forearm, and I swallow the loud moans and cries that issue from you, pulling you closer until you collapse, finally, against me.
「ためらうことはない……」
私はそう答える。私の唇がお前の唇を閉ざす前に。すると苦悶に満ちた荒れ狂う感覚がお前の身体をさらっていった。熱いほとばしりが私の手と腕の上に降り注ぐ。私は、お前から振り絞られる激しいうめきと叫びを飲み込んだ。お前を引き寄せ、ついには、私の上に崩れ落ちるまで。


Later-
その後 - 

"Master... I have done nothing for-"
「マスター……あなたには何もしてあげられなかった(nothing for=nothing for you in return)というのは、どうにも……」

"There is always tomorrow, Obi-Wan. Don't be so greedy for life's gifts."
「いつでも明日という日はあるのだ、オビ=ワンよ。人生の恵みをそうむやみに欲しがるものではない」

A soft laugh fills the corners of the dark room, and I know you have heard my thoughts in your mind; that I'm just old enough to enjoy the anticipation almost as much as the sex.
安らかな微笑みがほの暗い部屋の隅々を満たす。そして私は知っている。私が心の中で思ったことをお前が読みとったということを。ただの年寄りに過ぎない私にとって、セックスをするのとほとんど同じくらい、その(それまでの過程)予感が楽しいのだということを。

  But I can't hide myself from you, Obi-Wan. In truth, you terrify me. The depth of your love frightens me beyond measure. I am in serious doubt that I am worthy of it.
だがオビ=ワン、私はこの胸の内をお前に隠しおおせそうにない。実際、私はお前が怖いのだ。お前の愛の深さが、計り知れないほど、恐ろしい。果たしてお前の愛に見合うだけの価値が私にあるのかと、私は真剣に悩むばかりだ。

Let me decide that for myself, Master.
それは、私自身に決めさせてください、マスター。

I enfold you in a tight embrace and pull the blanket we share over your shoulders. My arm around your waist draws you back closer into my warmth.
私はお前をぎゅっと抱き締め、一枚しかない毛布をひっぱり、その肩にかける。お前の腰に腕を回し、私はお前をかき抱く。私の懐の温もりの中に。

"Go to sleep, Padawan."
「おやすみ、パダワン」

"Yes, Master."
「はい、マスター」

-fin-
おしまい

This storyline is continued in The Bitter Glass and more of my Q/O and X-Files fiction can be found at Slash Girls .
-Kirby
このストーリーは「苦悩の(を映す)鏡」に続きます。私のクワイ=ガン/オビ=ワンものやXファイルの創作話はスラッシュ・ガールズでお読みになれます。
-カービーより。

お世話になった方々へ
これらの対訳ページを作成するにあたって、快く翻訳の許可を下さり、度重なる質問にもきめ細かくお応えくださった作者様、作品の選定及び英語表現を解釈・解説し、旧約聖書など作品を理解する上で必要な教養の解説をしてくださったKamen様、TPMファンならではの丁寧で暖かいご指摘をくださったヨゴレ犬BBSの皆様、対訳のベーター・リーディングをしていただいたRyoko様に深く感謝いたします。


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